ICカードを申請するためにはカード申請手続き代を、専用振り込み用紙にて郵便局で振り込み後、その振り込み用紙を持っていく事になっていた、
すぐさま、郵便局へ直行。

クリスマス前の郵便局はプレゼントを送る人、年末の手続きをする人でごった返している。

インターネットバンキングが進んでいる今、なんでこの長蛇の列に並んで振込みをせないかんのだ!と心の中で悪態をつきながら、30分も並んでいると当然、列に並んでいる見知らぬイタリア人たちと世間話に花が咲く。


1時間かけて振り込みを終え、前後の列仲間(妙な連帯感が生まれる)に良いクリスマスを〜と挨拶をしたら、その足で証明写真ICAO(パスポート同様、前向き、笑っていない事、額は隠さない背景は白という規定。)を写真屋で撮ってもらい、たばこ屋で16ユーロの印紙を買った。

過去の経験から、ネットで情報収集をし、考えられる全ての書類を取り揃える。結婚証明書、娘息子の出産証明書にイタリアパスポートも揃え、家族同伴が必要という記事を書いていらしたのを見たので、イタリア人の家族である、夫に付き添ってもらう。

予約15分前までには入室している事という予約票を持って23日モデナ県警に。お目当ての移民局は県警の裏手の裏手。塀には鉄条網、

物々しいモデナのクエストゥーラは県警の一番裏手 小さな門があり、建物に沿った道のずっと奥に入り口がある。

いつ清掃されたのか何枚もの薄汚れたマスクが落ちた路地を通り、薄汚れたガラス扉を押すとあれ?こんなに人が少ないクエストゥーラ初めてかも!
5番窓口が受付窓口となっており、まずそこに並ぶ。中には警官ではなく、モロッコ人らしき若い男性が座り、予約票を見せて用件を伝えると、名前をチェックして、Mod.210という書類(コピーではない)を渡され、お名前を呼びますので記入をしながらしばらくお待ちください。という。

パトロナートアクリ ではMod.210の申請用紙をコピーしたものを渡されましたが、クエストゥーラで、コピーではない申請用紙を渡され書き直しました。 ペンは必ずご持参ください。

大変丁寧な対応だ。アラブ語圏からの移民者が多いモデナでは彼のような人がいたら、ずいぶん混乱も避けられるだろう。となんだか安心した。
ほどなくして、名前が呼ばれる。いつになく迅速だ!
「ここはさーイタリア人は絶対足を踏み入れることのない空間だよね。」

とイタリア人の夫は興味津々であたりを見回している。そういえば、付き合ってもらったのは今日が初めてだ。

係は若い女性の警察官。仏頂面な上、かなり横柄であるが、笑顔、笑顔。めんどくさいことはごめんである。

「あなたの滞在証。あ、無期限ね。」更新年月日の後の次の欄有効期限(scadenza)に、日にちの記載の代わりにEU市民家族用カルタディソッジョルノと記載がある。

同行した夫をチラリと見て、
係員 「まず結婚証明証(予約のルチーアさんが渡してきた一覧表にはない)」
夫、「え、市に出してもらった家族証明(Stato di famiglia anche in autocertificazione)じゃないの?!(わざわざ市の職員に市の印鑑の有無を確認の電話を入れていたのに)」(私 黙っていろと夫をつつく)
係員「これは市の印鑑が入ってない!」
私2007年にミラノ市で発行してもらった結婚証明書出しながら
「はいはい、もちろん用意してありますよ」笑顔。
係員「はいそれじゃ、旦那さんのIDカードと保険証。これで居住証明になるから。結婚証明証と共にコピーさせてもらいます。」と席を外す。
あれ、折角舅に作ってもらった住居使用契約書は不問か。。。
夫「あかね、一体全体どうして結婚証明証なんか持ってるの?すごいねええ〜」
私「しっ声が高い!ミラノで取った時の化石のごとく古い結婚証明証だったの。ごちゃごちゃ言ってると、受理してもらえそうにないから黙ってて!最悪、子供達のイタリアパスポートで押すから」と

そういえば、いつから無期限になったのか?

私がモデナに引っ越してきた2012年は結婚5年目にあたり、結婚して5年経っていればペルメッソソッジョルノの更新手続きをした際、期限なしカルタディソッジョルノに切り替わったのだった。その時も結婚証明証の市の印鑑が入っておらず、市役所の窓口に念押しをしたら、私が住んでいる市は皆さんこれです。と市の職員に言い切られた経緯があった。即座に
「失礼、うちの市は滞在許可証の手続きにはこれだ!と言い切って証明を出してきたのに、クエストゥーラではダメだと言われたら一市民はどう対応したら良いのでしょうか?係員の名札を見て、〇〇さんから不許可だった事を、今後こちらでの混乱を避けるために、こちらのクエストゥーラと在住の市に文章で申し入れさせていただきますね。」
と怒りを抑えつつ丁寧に言ったら、係員が慌ててベテラン風の職員を呼び、ヒソヒソ。

ベテラン風の女性、私の書類の入ったクリアーケースに目を止め、

「あの、イタリア人のパスポートをお持ちですね?もしかしてお子さんのパスポートですか?そちらをコピーさせていただけたら受理できますし、無期限の滞在許可証が出ます。」

と長女のイタリアパスポート(夫と私の名前が保護者欄に記載されている)で受理してもらったことがあったのである。確かに離婚はありえるが、未成年の親(家族)であることは変わらないわけだから納得がいく。

どうりて、カルタディソッジョルノじゃないの?と友人に聞かれ、無期限のペルメッソディソッジョルノ、有効期限にカルタディソッジョルノとかいてあるけど?不思議に思っていたのだが。イタリアは政府が変われば移民手続きの方法も変わる国。さまざまな友人の話ではこの無期限の滞在許可証(カルタディソッジョルノ)に書き換えをするのに、裁判所に行って申請する無犯罪証明書や、人によっては語学試験そのほか諸々の込み入った書類が必要だったという。私は随分楽に無期限の滞在許可証に切り替える時期だったのだと今になって知った。

さて今回はどう出るか?息子の出生証明証も持参している。と身構えていたら全くの不問で、

「それでは、収入の証明できるもの」
「はいISSE (Indicatore della Situazione Economica Equivalente)に所得証明を持っています。」

夫と私の収入が全て記載されている、20ページ以上ある書類なのに横目で見て終わり。折角用意したんだから、ページくらいめくって欲しかった…。
ここからはほぼ順調に一覧表通り

– Mod210 ペルメッソソッジョルノの書式 (最終的にオリジナルのものをクエストゥーラでもらえる)
– 16ユーロの印紙
– 写真 ICAO(パスポート同様背景が白の額を出してまっすぐ向いた、歯を見せていないもの)4枚
– オリジナルパスポート
– パスポートコピー (顔写真が入っているページ)
– IDカードにするための郵便局で振り込んだ、30、46ユーロの振り込み用紙
– 古いペルメッソソッジョルノのコピー

これに前述の

-夫のID(Carta d’identità )のコピー

-保険証(tessera sanitaria)コピー

-市の印が入った結婚証明書(certificato di matrimonio)

-収入証明 (扶養してくれる家族の収入源が知りたいらしい)

が最終的に聞かれた必要書類だった。

配偶者を同行していったのでスムーズだった上、係員がある程度融通が効きコピーを取ってくれた。

過去の経験では、コピーがないとまた来いと言われる可能性もあるのでかなりついている!

あっという間に手続きが終わり、指紋センサーで右と左の人差し指の指紋を取られ、係員の迅速な手続きを夫と2人で褒め称えると、ちょっとにっこり。横柄な態度は引っ込み、申請用紙コピーに、印を押しながら 至極礼儀正しく、

「これが受け取り証の代わりになります。引き取り時に古いペルメッソと共にお持ちください。ICカード発行には1ヶ月弱。手配に時間がかかって申し訳ないけど、連絡がSMSが届くので、その指示に従って予約を取って、引き取りに来てください。この後別室でデジタルで全ての指の指紋を取らせて頂きます。シニョーラのデータは古くってデジタルではないので。少ししたら別室の同僚が、名前をお呼びしますので、もう少しあちらでお待ちください。」

10分ほど待って指紋取り。

なにせ初めて滞在許可証を取ったのはかれこれ17年前のナポリ。真っ黒なインクに全ての手を染めさせられ、犯罪者さながら指紋を取らされた。警察のトイレの洗面所で洗っても洗っても落ちない黒インク…。その話を別室の中年係員にしたら

「えーっ!私もずいぶんベテランだけど、指紋インクで取ったことないわよ〜」

と笑いながらデジタルで指紋を取られた。一瞬このデーターベースの安全性は大丈夫なんでしょうねえと聞きたくなったが、余計なことを言うと手続きが終わらなくなりそうなので、我慢我慢。

がこれがなかなか終わらなかったのである。

クリスマス料理準備を延々としていた私は指紋採取センサーが指の湿り気が全くなくて反応しない。係員にアルコール液を塗られ、ぎゅーぎゅー押し付けられても、指紋が写り込まない。これならインクのほうが良かったかもなんて2人で軽口を叩きながらなんとか終了。

案外今回の穴は手荒れのケアだったのか?!

とはいえ今回の手続き、異例の速さでかかった時間は55分!過去最短滞在時間のクエストゥーラだったのである。さて、IDカードいつ届くか見ものだ。

おかげさまで、この更新手続きの発端になった給付金の申し立ては期限内にできたが、滞在許可証手続きは相変わらずカオスであることは間違いない。しかし、コロナ禍で入室人数が限られており、全て予約制になっていたことが功を奏し、かなり迅速に手続きができた。コロナだって良いところはあるじゃないか!

いろんな日本の方が書いてくださっているブログや記事、個人的に送ってくださった手続き説明リンクなど。から、滞在許可証電子化について大変有効な情報を頂きました。この場を借りてお礼を申し上げます。

参考にしたリンク(2021年7月から12月までに書かれたもの。古すぎる記事は事情が変わっている可能性もあるので)を貼っておきます。

https://cuoreverde.exblog.jp/32384704/

https://ameblo.jp/piantina/entry-12688690907.html

https://www.newsweekjapan.jp/worldvoice/ishii/2021/11/post-30.php

https://www.avvocatofrancescolombardini.it/nuova-carta-di-soggiorno-elettronica-per-familiari-stranieri-di-cittadini-ue/

お住まいの地域、いや、係員毎に各々情報の交錯と苦労があるのは目に見えており、全て役に立たないかもしれませんが、私の体験談が少しでもイタリア長期滞在者の皆さんに、参考になればと思います。そして、苦労してるのは自分だけではない!と慰めになれば幸いです。

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7件のコメント

  1. はじめまして。有益な情報を本当にありがとうございます。
    1つ、もしよろしければお答えいただけたらとコメントをしています。(情報クレクレになってしまって申し訳ないです。)

    パスポート番号が変更となり更新しないといけないのですが、ICカード化する時に、情報の更新も一緒に出来ると思われますか?
    それともICカード化はあくまでも既存の情報をカードにするだけで、情報の更新まではやってくれないでしょうか。イタリアはなんでも悪い方を考えておかなければと思うのですが、さすがに手間がかかりすぎるので一緒に手続きしてしまいたいのが本音です。
    追い返されるのだけは避けたいと思い、地方によって、人によって対応が違うこともわかっていますが、参考までに宜しくお願いします。

    1. さやかさん、メッセージをありがとうございます😊
      いやいや、お気になさらず。少しでもお役に立てれば嬉しいです。
      私もばっちりパスポート番号が切れており、番号更新ついでにIC化もという感じでした。(IC化情報が行き渡るのを待っていたという感じ)
      パスポートオリジナルとそのコピーの提示を求められて、言及なし。
      今クエストゥーラはIC化をしなければならないですから、予約を取る段階で、パスポート番号とICの事を伝えれば、必要書類リストをくれると思います。振り込み用紙は必ず聞いてください。振り込みだけはしておけばICになるはず。
      追い返されないように準備だけはしっかりされるといいと思います。
      何人か同じ状況のお友達が、えーこんなに書類必要じゃなかったよ。と言ってました。
      スムーズに手続きができる事を祈っています。
      あかね

      1. あかねさん、早速お返事くださってありがとうございます。
        とても丁寧で、助かりました。

        あかねさんもそのようにされたということで安心です。ただ、うちの地域は郵便局で対面ではなくなにやらPRENOTA FACILE というシステムから予約をしないといけないようで、人を介せない分トラブルになりそうで怖いです笑
        システムから更新も一緒にできる項目を探してなんとかトライしてみます。

        突然のメッセージにお返事ありがとうございました。

  2. こんにちは
    フランス在住です
    こちらもなかなかですが、イタリアもなかなかですね
    私も去年10年カードの更新で悩まされました
    無期限にはならないので、次の10年後の更新には果たして生きているのやら…
    外国に住んでいるエトランジェなので文句は言えませんが、因果な話ですね

    1. フランスも大変なんですね。
      ご苦労様です!
      外国人だけれど、こちらで仕事して、税金をしっかり払いちゃんとやっているんだから、更新もうちょっとなんとかならないのか〜と長期在住者はみんな不満たらたら。
      確かに年齢を重ねたら、もっときついですよね。
      せっかく電子化するのだから、フランスもイタリアも、10年後は簡便になっている事を願います😭

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