今年もおかげさまで、14年目熟成させたバルサミコ酢をボトリングすることができました!
去年お買い上げくださった方から、まだですか?とお問い合わせを頂いたり大変感謝をしております。
比較的暖かかった年末から一転。年始の数日後から大寒気がイタリアへ一気に気温が下がるのを待って、10日間。1月15日バルサミコ酢を抽出しました。冬の寒さの中では、樽の中の酢酸菌は活動できず、休眠した状態。バルサミコ酢の中のオリが樽の底に沈み、透明感が一番増す時期で、製品として液体を抽出するのに最適な時期です。
2021年の夏は、大変な暑さに加え、本当に雨が少なく、乾燥が激しかったのが特徴でした。例年と比較し、葡萄の収穫量も20%くらい低かったと言うのがモデナ全体統計が出ていました。
そんな乾燥した夏を越したバルサミコ酢の液体蒸発量は通常の年より心持ち多かったため、2022年は少な目に24Lほど取り出しました。我が家の樽のセットは33セット。最終製品を取り出せる一番小さい樽(15L)が33個ありますが、そこから700ml程しか取り出していないのです。が、このバルサミコ酢、中には15年間で収穫した14回分の収穫の葡萄が入っている計算。注:去年の分はアルコール発酵中。
ここ3年ほどずいぶん香りが変わったきた!とはっとするような香りがしていますが、今年はまたさらに良くなってきています。大瓶に樽から移し替えたバルサミコ酢の光沢と赤みがかった褐色は光を通してみるとそれはそれは綺麗です。
一本づつ瓶詰め。
シールキャップをヒートガンで密着させる。輸送時に絶対に液漏れをさせるわけにはいかないためこれは必須。
一本一本の表面をアルコールを染み込ませた布で拭き、
14年熟成のシールを貼る。
今回このシールは去年のPVCをやめて、紙製。環境に優しいものを使用したいと言う事から選びました。
去年ハプニング末出来上がらなかった紙筒去年ハプニング末出来上がらなかった紙筒今年は間に合いました!木目のついた黒い外装はバルサミコ酢の樽をイメージして、文字印刷は一旦やり直しがあったものの、綺麗に印刷されて、三つの星と真ん中の菱形のフォルニ家の家紋を入れています。デザイン、色味全て自分たちで決められるのは面白いし、何より愛着が湧きます。
しっかり瓶を固定できるように中に仕込んだのは紙製の円盤。キャップとそこの部分のクッションに包材業者からは、ポリスチロール製を勧められたのですが、出来るだけプラスティック製品を減らしたいため、紙製にこだわりました。
こちらも一個づつ中に仕込んでこちらは家族総出。
本数が少ないのでロット数も手書きにこだわって、やっと梱包作業に入りました。
来週日本行きの運送会社の倉庫へ納品して、日本へ飛び立つ予定です。
皆さん今しばらくお待ちくださいね。