我が家のペットと言っても良いくらい共存しているミツバチ。自然の恩恵を受けられる環境に感謝しながらはちみつを頂いています。
ミツバチと葡萄

我が家には、養蜂箱が現在9つの養蜂箱があります。ぶどうは自家受粉できる植物ですが、ミツバチがいることによって、受粉が活性化され、味が良くなることは科学的に証明されていますし、ぶどうの実が熟す秋、鳥などに食べられたり、なんらかの気象条件で実に傷がついた場合など、潰れてしまった実の汁を吸って、ぶどうを清浄に保ってくれるのです

蜜の味それは…
我が家の周りは360度30ヘクタールの農耕地に囲まれています。5ヘクタールの葡萄畑を始め、残りはパルミジャーノレッジャーノ チーズの乳牛の食べる牧草地で囲まれており、そこで育った沢山の花々から集めた蜜をを年に一度夏に収穫する百花蜜です。イタリアの太陽の下で育った花の蜜の味はイタリアの太陽を思い起こさせるような濃厚な味わいです。
ミツバチが暮らしやすい環境
ミツバチは大気汚染や、農薬などにとても敏感な生き物で、少しでも許容範囲を超すと生きていけないと言われています。世界的にも減少傾向にあり、イタリアでもそれは例外ではありません。幸い我が家のみつばちたちは、環境が適しているのか、6年前4箱から9箱まで増えてくれました。

はちみつの効能
厳しい冬をミツバチたちが越冬できるのはこの貯蔵したはちみつのおかげ。養蜂を始めたばかりの頃、越冬の最中に貯蔵蜜が少なくて餓死しないように粉砂糖とはちみつを練ったフォンダンを与えていたことがありました。残念ながら半数以上の群れが病気にかかって越冬できませんでした。次の年から夏に採れたはちみつをとって与えたところほぼ全ての群れが越冬することができて驚いたのです。それから、冬の越冬のためにはちみつを蜜蜂のために取っておくという事をしています。純粋のはちみつは栄養補給はもちろん、強い殺菌効果があるため、群れが守られたのでしょう。実はこれ、人間にも効果があるのです。我が家のはちみつは風邪のひき始めの喉がちょっとおかしいなというような時に紅茶やハーブティーに多めに入れて飲むと効果があります。自然の力はまったくもって素晴らしい!

結晶ができるのは
蜂蜜は15〜16度の温度帯になると結晶化します。結晶化するのは自然現象で果糖やろ過など加工をしていないという純粋である証拠。もし結晶して欲しくない場合は15〜16度の温度以上で保存する。もしくは15〜16度の温度帯を一気に通り越させる冷凍保存という保存法があります。
養蜂の様子は動画でも紹介しています