随分間が空いてしまった娘の挑戦シリーズその8、過去の投稿はこちらどうぞ
ともかく、娘に知らせなければと学校が終わる時間を見計らって、夫が電話をかける。
下校のバスの喧騒が聞こえる中
「モロジーニ士官学校から電話があって、入学できるって!」
「いえええ〜い!! ん?!またパパ冗談言ってるんじゃないでしょうねえ」
「や、ほんとほんと。ともかく帰ってから話そう。」

しばらくして、息子が帰ってきてお姉ちゃんが入れる事を伝えると、この世の終わりのようにワンワン泣き出してしまい、ソファーで僕は1人でどうやっていけば良いんだとシクシクやっているところに
「本当なの入れるって〜」とニコニコした娘が帰ってきた。
友達に話したら皆んなにすっごいと言われて、気をよくして帰ってきた模様。
弟の号泣具合に本当だと察したらしい。入学の意思があるならば、意思決定をすぐに伝える必要があり、すぐに必要書類と所持品を準備を始めないといけない事。行くと即答だったので、学校に電話をすると、水曜日にもかかわらず、来週の月曜9時半に学校へ来てくれと指示がある。青ざめたのは私。またしても難解すぎるイタリア国防省発行の必要書類を確認すると、医師の診断書、予防接種証明に、水疱瘡やおたふくなどかかった感染症の抗体の有無を血液検査で出し、通常義務でない予防接種を受けなくてはならない。ともかく学校に成績証明、履修証明、学校転校証明なるものを出してもらわなければならないから夫は現在通う高校の事務局に電話、担当は14時で帰りました、事務局業務は14時で終わりです。ああ、一筋縄では絶対に行かないイタリア。

医療機関も土日は全く動かないと思ったほうがいい。私は速攻で主治医にアポを取り、特殊予防接種専用の県の窓口に問い合わせ。10枚以上ある同意書やら、入学書類に記入サイン。入学金等の振込、娘名義の口座を開設し、バンコマット(キャッシュカード)が必要。
どう考えても検査結果が間に合わうわけがない。出生した市町村の発行する出生証明書など、彼女はミラノ生まれだ。それを考えるとどう頑張っても間に合わないものが4点ほど士官学校に問い合わせると、揃ったらメールしていただくことで話がついた。
ともかく本人がベネチアに行ってしまったら、絶対にできないものから潰していくしかない。イタリアの口座開設は、日本のように簡単ではない。特に未成年の場合親の銀行口座と同じでなければならず、年間維持費がないプランでの口座開設を確認。そんな口座もには両親の同意とサインが必要だからゾロゾロ3人で窓口に出向き、後からキャッシュカードを送付なんていうのではなく、ともかく持たせなければならないから、電話で即日発行を念押し。あんなに向こうから金曜15時を指定してきたくせに時間がかかるから月曜に発行になるかもなんて惚けた事を言うので、時間を13時に前倒ししてもらって娘を車で学校まで迎えに行ったり、こんな風に至る所に落とし穴がある。

特に対人の場合、私だけの都合で動くわけないイタリアで、リカバリー期間が1日もないのはセイフティーネットを張らずに綱渡りするようなもの。私のストレスはマックスを超え、本当に眠れなかった。
それだけではない、色サイズ指定のキャリーバック、下着の色は白、綿100%、12枚、靴下は黒のスコットランド糸綿100%の薄手10枚、厚手10枚。これが大難航。今の世の中、綿100%って物凄く少ないんです!まして、飾り、模様字が一切ないものなんてないに等しい。運良く見つけても数を置いている店がないので、モデナの下着屋、ショッピングモールから、小売店、小間物屋、総当たり。運動で使う、少し底が厚めの白のスニーカーも、アマゾンでは日数内に届かず、セールが終了し、秋物に商品が入れ替わったばかりの店頭で見つけられない。

あってもサイズがなかったり。ショッピングモールをしらみ潰しで回ることになろうとは。教科書は注文してから届くのは数週間かかることがざら。絶対に間に合わないから、学校に聞いてみようとはなから注文せず、なんとか持ち物が揃ったのは出発の前日、日曜の午前中だった。

