趣味でやっている養蜂。

こんな防護服着てます。息子氏もたまにお手伝い

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たまたま4月の末に同日に2つも分蜂を発見。

分峰というのは巣を分けること。分峰する理由は諸説あります。住んでいる巣が大所帯になってキツくなったので、半数が出て行く。女王蜂が加齢やその他の原因で必要な卵を産めなくなったため、新しい女王蜂を産みつけ、歳をとった女王蜂が巣から出て行く。そんな理由が考えられるのです。

初めて発見した時はびっくりしましたが、最近はさっぱり驚かなくなりました

1人ではちょっと難しいところに来ていたので、養蜂の師匠をよびました。

発泡スチロールの仮養蜂箱に入れます

日本では都会育ちの私は昆虫類、触るのも見るのも嫌でしたが、イタリアの田舎に住まいを初めて、それは虫のことに興味がなかったためだったと実感。ミツバチの生態を知ると、ともかく可愛い。特に私の師匠の様な方と作業をすると、ミツバチに愛情を持ってるのが、横からジンジン伝わってくるのです。

みんなで勉強中

まさか、と思う方もいるかもしれないけれど、一緒に作業するとミツバチがが大人しいこと。ちょっとでも恐怖心がある人と作業すると、一気に羽音が変わるし、まるで水面が波立つ様に蜂の落ち着きがなくなるのです。なので、皆さんに恐怖心があったら、危ないのでゆっくりと離れることをお勧めします。

今回も手ですくって、発泡スチロール製の仮巣箱に入れたのですが、まるで何事もなかったかの様に大方の群れが中に入り始めました。

もう一方はくっついた枝を切って箱に入れるだけだったので作業時間は3分で終了。

あとは仮住まいが気に入ってくれることを祈って、女王蜂が卵を生みつける前にバロアダニの駆除を行なって待つった方がいいよ。と師匠に教わり、有機飼育用の駆除剤を投与することにしました。

バロアダニは東洋種の蜂から全世界に広がった主に蜂の幼虫に寄生し、体液を吸収して発育障害や奇形を起こし弱体化させ、群れが全滅する事もある、ミツバチにとって恐ろしいダニ。

残念ながら、イタリアでも確実に広がりつつあるのです。

成虫にくっついたバロアダニから幼虫に移る事を防ぎたいため、どこから来たのかわからない群れは感染症や、寄生虫の対策を確実にしておきたい。そうでないと、我が家のミツバチ達に危険が及ぶ事もあります。

2週間後うまく行けば、女王蜂は卵を産み始め、群れが定住する時期を見計らい、定住用の木箱にお引越し。

雨が続き2週間後、晴れた日にドキドキしながら開けるとしっかり卵が生みつけてあって、群れの勢いもいい。

このために塗り替えをして、内部をしっかりと掃除してガスバーナーで消毒した木箱にお引越しさせました。

6月上旬、少しずつ夏に移り変わって行くこの季節。

この時期の雑草の成長のスピードと虫たちの活発になり様は目を見張るものがあり、自然の勢いに圧倒されそうです。セイヨウサンザシやアカシアが咲き始め、蜜蜂たちも活発になります。

この時期の内見(養蜂箱をチェックする作業のこと)は最長でも10日に一回。1115時の一番暑い時間に行うのが最適。なぜなら、働き蜂達が外に出掛け、必然的に養蜂箱の個体数が減るので、内見がしやすいと言ってもかなりの数。

よく刺されない?と聞かれますが、たまーに刺されます。

その話はまた次回

実は我が家の蜂蜜、日本で9月に限定発売します。

本当に少量ですが、皆さんにお裾分けをします。イタリアの太陽が凝縮したような、濃厚で、香り高いハチミツ。

伊勢丹新宿店のB1Fに入っているda Romaの店頭のみで販売されるそうです。そのほかにも、社長の山田さんが3週間イタリアに来て仕入れた限定商品も盛りだくさんだそう。是非ご利用ください。

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