復活祭の準備
復活祭(英語ではイースター)は日本ではあまり馴染みのない行事ですが、イタリアを始め欧米諸国では大事な行事。なぜなら、復活祭はキリスト教において、クリスマスよりも重要な位置づけとされており、大体的にお祝いをします。もちろん学校、会社もお休みに。今年2021年は4月4日が復活祭通常月曜日もお休みになります。
2月カーニバルが終わると四旬節という期間があり、40日間続く復活祭に備える期間に当たります。この期間は、結婚式などのお祝いを行わない、クリスチャンは金曜は食生活においては肉食、アルコール、お菓子を控える、など色々な制約があったりしますが、現在は随分変化してきているようです。詳しいお話は料理研究家長本和子先生の主催する マンマのイタリア食堂 イタリア便りでお話しさせていただいたので、こちらからどうぞ。https://youtu.be/dGW0PCYS9Ic
さてこの時期スーパーマーケットにうず高く並び始めるのが、チョコレートの大型卵とコロンバという鳩の形をしたお菓子。
この卵の中身気になるところ。スーパーに売っているものは男の子用女の子用なんてキャラクターで分けられていたり。何故ならチョコレート卵の中には大きなおまけが入っているんです。チョコレート卵を作っているお菓子屋さんは、贈り物を別途持っていくと入れてくれるというサービスも。指輪や、新車の鍵なんて超高額商品をプレゼントもできてしまうという。この贈り物相性してソルプレーザ(驚き)と呼ばれています。
例年であれば、復活祭前に友達を呼ぶと、子供たちへのお土産で、復活祭にあけるんだよーなんて言いながら手土産に持ってきてくれるなんて事もあり、最大10個も溜まったことも⁉️今年はコロナでそういうこともないので、子供達と作ることにしました。
それも大きな大きな1kgサイズ。
自作するのがいいのは、チョコレートが選べること。市販のものは粗悪なものだとアラビアガムが添加されており、後からお菓子に加工しようとしても綺麗に溶けなかったり、変なベタつく塊に変形したり、結局食べきれずに…ということもあるので良いチョコレートを選んで作れる!しかも余ったらお菓子作りに使えます。
山のようなチョコレートを刻み溶かして型に入れて簡単なようですが、チョコレートに含まれる油脂分を溶解させて、安定した細かい粒子に結晶化させる温度調整が必要でうまくいけばつやつやな口溶けが素晴らしいチョコレートができ、型からもパカっと外れるのですが、間違うと型から取れない、食感が悪く白っぽい粉を吹いたようなものができます。
温度計を用意して温めて、一定温度まで手早く冷やし、型に入れて冷却。
うまく行ったのに、型に入れた量が少なくて薄い部分ができてしまい、接着面を温めて2つを合わせた時に割れてしまったり、やり直したりして、はあああ時間がかかった!
子供達とホワイトチョコレートに食用色素で色をつけてペイントをして出来上がり。
そんな驚きの大きな大きなチョコレート。作った様子動画でご紹介します!
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