2023年もお陰様で、我が家のミツバチが集めてくれたはちみつを販売することになりました。

今季の養蜂はかなり苦戦しまた。

というのも去年の冬は寒さがやってくるのが遅く、11月でも暖かい日が続いたため暖房費は助かったとはいえ、ミツバチたちが例年ならお花が咲かない休む時期にも活発。案の定越冬できた群れがイタリア北部、中部の統計が25%というニュースで、イタリアに点在する友人たちも今年はいつもだったらミツバチがぶんぶん言っているのにほとんど見てない。という声も。越冬率50%だった我が家はよかった方だとはいえ、群れの個体数が減り、勢いが弱っておりました。

自動シャッターでたまたま撮れた写真こんなぶんぶん言ってる中で養蜂しております

そんな訳で、残った群れも春先は群れの勢いを取り戻すのが必死。やっと勢いを取り戻してこれから貯蜜という5月、長雨が続き。エミリアロマーニャ州は大洪水になったことを記憶していらっしゃる方も多いと思います。

大雨の翌日 増水して、流木がたくさん流れ着いてました

我が家の採蜜は毎年7月から8月にかけて1回から2回。いろいろなお花のミックスである百花蜜。イタリア人は大げさなので、Millefiori千花蜜です。今年は8月の25日去年に比べて一か月も遅い、たった1回きりの採蜜となりました。

マメ科の植物 ウマゴヤシ 牧草地にたくさん花を咲かせています

そんな訳で、今年の蜜は春から初夏までの花アカシヤや西洋シナノキの蜜が多かった2022年のはちみつと比べ、夏の花ひまわりやウマゴヤシといった真夏の花の蜜が多いのが特徴。花の種類が違えば色も味香りも全く異なるのがはちみつの面白いところ。色が濃まるで琥珀のよう。香りもまた違う、はかないほろ苦さもある晩夏の味とでも言ったらいいか。なかなか良い味にできました。

近所のひまわり畑

まさに自然の恵み。今回の糖度は81,8Brix。40kg弱採蜜できました。

精度の高い化学機器メーカーの糖度計を使ってます。バルサミコ酢醸造にも大活躍

ミツバチさんたち、いい仕事しています。

このはちみつ採蜜してから一週間以上寝かせて、蜜蝋などの不純物が上に上がってくるのを待って、瓶詰をして麻布をかけてから、ひと瓶づつラッピングしております。

地道な手作業で梱包しております

この麻布は養蜂で蜂をおとなしくするために燻煙器で使う麻布で、無漂白のものを使っています。

天然はちみつは抗菌作用が高いので、ちょっとのどが痛いときにひとなめすると、効果絶大。毎日採ることで風邪予防になるということですから、我が家でもせっせと消費中。

そんな貴重なはちみつを日本の皆さんに20kgほど送ります。販売先はバルサミコ酢販売でいつもお世話になっているダローマさん。今輸送の飛行機がイタリアからまさに飛び立とうという時間ですので、店頭に並ぶのは10月に入ってから。

知人がわざわざ写真を撮ってくれたダローマさん店頭に並ぶバルサミコ酢。是非お運びください

少量ですので、新宿伊勢丹地下一階の店頭のみの販売になるかと思いますが、イタリアでもなかなか手に入らないような、こだわり生産者の希少な商品がたくさんありますので是非皆様、お寄りください。

キラキラのはちみつ

秋にイタリア旅行をお考えの皆様、バルサミコ酢醸造室見学はいかがでしょうか?お時間に合わせてテイスティング、お食事会、お料理教室を組み合わせた見学コースをご用意しております。イタリア語や、英語は不安なので、日本語で説明が聞きたい、と思っている方、お子様連れの方も大歓迎ですので、お問い合わせください。

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