30度を超える暑い日に、お子様連れのお客様が2日続けてきてくださいました。

昼下がりのモデナはかなり気温が上がります

このところ、ご家族で、醸造室を見学に来てくださるお客様が増えていて、とても嬉しく思っています。

そんなお客様の多くはネットで調べて、お問い合わせをいただくのですが、お子様がいる事を気にされていらっしゃる方が多いのです。我が家の醸造室見学は、大きなグループよりも、少人数制で、他のグループと一緒になる事はないので、見学もそのお客様の興味や、必要とされていることになるだけ沿うように対応させていただいています。

麦秋 麦の刈り取りも始まってます

一組目のお客様は、体験型の見学をご希望で、娘さんが料理や食べることが好きなので、
・パルミジャーノレッジャーノ工場見学
・バルサミコビネガー醸造場見学
・料理教室

の3つの体験型の見学をご希望で、

午後15時半にチーズ工場に来ていただいて、日本語でご案内。

レッジャーニさんのチーズ工場は、モデナに来たばかりの頃から買いに行っていたのがきっかけで、我が家の土地を牧草地として貸すことになったり、取材のお願いをしたりこれまでも何十組の日本からのお客様をお連れしているので、奥さんから、いつでもお客さん連れてきて!あかねなら、しっかり説明も日本語でできるしいつでも大歓迎よ!と、通常ならパルミジャーノレッジャーノ協会を通すか、事前の予約サイトを通してしか入れない工房をいつも快く見せてくださるのです。

塩水プールに浮かぶパルミジャーノちょうどチーズを入れているところ

大きな大きな牛乳を温める銅鍋に目を丸くし、たかい高い天井に届きそうなくらい積まれた圧巻の貯蔵室を間近で見学。おやつがわりに色々なチーズの試食をお願いして、お子様ともども大満足。

熟成室に並ぶ様子は圧巻

折しも暑い暑いモデナの午後、我が家に到着した頃は少し疲れてしまった娘さん。そんなこともあろうかと、用意していた日本語の絵本。エントランスの低いテーブルに置いていたらパッと目を輝かせ絵本にまっしぐら。恐縮されるご両親。私も2児の母ですから、子供たちに観光、どんなに面白くても、子供たちの集中力が続かないのは嫌というほどわかってますからお庭で遊んでいてもいいし大丈夫ですよ~と少ししてから醸造室へ。

たくさんの樽、材質の違う樽の香り、熟成年数の違いなどなどみていただいて、お庭のブランコで遊んだり恥ずかしがっていた娘さんも少しづつ慣れてきた頃、ご希望のお料理教室。モデナの郷土料理のカボチャのトルテッリーニを作ったり、デザートは子供だけでも混ぜ混ぜすればできるトルタズブリッチョローナ。秘訣は材料の吟味。特に粉の味が出来上がりを大きく左右するので、地粉を石臼挽きしているガスパリ製粉場の粉。粉の違いなども見て、手で触って。踏み台に乗って一生懸命作ってくれました。ナッツ類のデコレーションはもちろんお子さん。お母様が、「イタリアに来て今日が一番楽しそうにしてます。」と言って、お父様も写真を沢山撮っていらっしゃいました。

そろそろ料理が出来上がる頃、うちの家族も加わって、まずは立食でアペリティーボ。イタリアのお家ご飯ではいきなり食卓につくことはなく、まずは食前酒とおつまみ。このアペリティーボの時間は子供達は概ね、好きなものをちょこっと食べた後、おもちゃで遊んだり、絵本を読んだり、庭で走り回わっていてもよし。子供をできるだけ自由にさせておいて、大人はゆっくり話します。海外生活が長かったお二人、これこれこれがやりたかった~と。

かぼちゃのトルッテローニの生地は丸が良い!という娘さんのリクエスト

長い時間テーブルに拘束されるレストランでの外食は特に子供を連れている場合、ちゃんと座ってなさい、うるさくしないの、お行儀よく食べなさい、と親にとっても辛いですよね。と盛り上がり、英語、スペイン語、イタリア語、日本語が交錯する会話を楽しみながらそろそろ子供達もテーブルに呼んで、ご飯。頑張って作ってくれたトルテッローニもメインのお肉料理、デザート旬のフルーツまでよく食べてくれて、嬉しい。食後は子供達はまた遊びに戻り、大人はリキュール類を味見したり、会話が弾みました。

一緒に作ったトルタズブリッチョローナ ナッツで猫ちゃん模様 

帰国後に

どの時間も充実していて忘れられないモデナ滞在になりました!

またお伺いできることを楽しみにしております。とご丁寧なメールをいただきました。

2組目はアメリカ在住の8歳の男の子をお連れのお客様。朝ダイレクトメールをいただきました。レンタカーで回っているとのことで、ランボルギーニ博物館を見学されて、お昼を食べてからいらっしゃるということで、ランボルギーニ大ファンの10歳の息子と共にお出迎え。人懐っこい男の子。

すっかり仲良しの2人

息子に「ねえ友達になってくれるー?」と会って5分で旧知の仲の様になって、一緒に樽の香りを嗅いでいたなと思ったのに、いつのまにか2人でブランコを漕いでいる。その間大人は醸造室の説明、テイスティング。

前日はフェラーリ博物館に行ったそうで、お父さんに車の鍵を開けてもらって、買ってもらったばかりのランボルギーニのミニカーやフェラーリにレーシングカーを見せてくれました。もちろん息子も自分のコレクションを引っ張り出してきてもはや「友達が家に遊びに来た」感満載。

子供達が並べたスーパーカー

帰り際には「まだここにいる~」と言われてしまいましたが、牧草ロールの上で写真を撮って、ハグしてお別れ。

こんなふうに遊べます。

後日お写真をお送りしたら、

とても勉強になり、イタリア旅行の良い思い出になりました。まさか250年もの前の樽があるとは、、、イタリア/モデナの真髄のようなものを見た気がします。説明が日本語で分かりやすく、ありがたかったです。遊んだのが楽しかったようです。色々とよくしていただき、ありがとうございました。また是非お邪魔したいと思います。

というメールをいただきました。

子連れでの旅行では他の人と一緒で、気兼ねをしたり、子供が楽しめなかったり、それでは勿体無い!折角いらっしゃってくださったのならば、親子で気兼ねなく楽しんで頂きたい。特に小さなお子さんだと飽きてしまったり、説明を聞くのが疲れてしまったり。よくわかります。

その時興味がない感じでも、結構年数が経った後に、「ねえあそこに行ったよねー」と急に言い出したりするのが子供のすごいところ。

うちに来てくれた小さなお客様たちが、イタリアに行った時、いっぱい樽並んでるところ行ったよね。楽しく遊んだよね。と覚えていてくれたらこんなに嬉しいことはありません。

お子様連れでイタリア旅行をお考えの皆様、お気軽にお問い合わせください。

注)我が家の見学コースではテースティングコースはイタリア10歳未満(イタリアの小学生の年齢)のお子様は無料。お食事お料理コースでは10~6歳のお客様は半額、5歳以下は無料とさせていただいております。

見学はテイスティング、お食事、お料理教室のいずれかをセットでご案内しています。内容、料金についてはこちらから

準備の関係がございますので、必ず事前予約をお願いいたします。

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