2005年、クリスマス休暇をマックス(主人の名前)のモデナの家に招待してもらっていた。

縁と言えばいいのか、バルサミコ酢の醸造室を見せてもらった次の日に、お客様がいらっしゃると言う。

なんでも、バルサミコ酢の商工会の会長で、現在バルサミコ酢が置いてある場所とは別に、長年倉庫となっている場所をバルサミコ酢の醸造室として活用できるかどうか?と見てもらうために呼んだんだそうだ。

興味津々で彼のお父さんと彼(主人)について覗きに行ってみた。なんでも1800年代の終わりまで養蚕をしていた部屋だそうで、南側と西側の上方に10cm四方の小さな四角い穴がたくさん空いた壁がある。その広い事!22m✖️8m1番高いところで5m低いところでも25m。太い木の梁に支えられた木の屋根裏部屋、その上は瓦が乗っているようだ。そんなだだっ広いスペースに使わなくなった家具が放置してある。埃っぽい空間。その中に大きなワインビネガーが入った樽が2つ放置されている以外何もない。

バルサミコ酢の権威とやらは、

「素晴らしい!天井も高くて、断熱材は入っていないし、方向も南西、この穴も全方向にないから空気の流れはあるけれど、風が吹き抜けることもないし、完璧です。放置しておくのは勿体無い!是非醸造室として活用されたら良いですよ。」

と興奮気味に話していた。

その後、お父さんと息子たちは、やっぱり使わずに放置しておくのは勿体無い。バルサミコ酢の醸造室として使うなんて、そんなの誰がやるんだい。

そんな彼の家族の様子を横から眺めていたが、まさかこの数年後に、遠く日本から来た私がバルサミコ酢の醸造を一から始めるとは誰も想像しなかったに違いない。

1件のコメント

  1. ほんとだねえ、想像しないことが起こるのが人生、おもしろい!!!

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