昨年からレイズベッド上げ底式の畑に切り替えた我が家。
その目的は庭で刈った大量の草や、枯れ葉の有効活用をすること。もちろん我が家には350Lのコンポストが2つあるけれど、全く追いつかないくらいの量が毎年出るのです。

木枠を組み立てる作業
丸鋸で長さを切りそろえて、杭になる下の部分は三角になるようにして、アベンジャーのトールハンマー並みの大きな金槌で打ち込んでいく。

やっと木枠ができたら、庭の木の剪定した枝、枯葉、枯れ草、炭なんかを敷き詰めて、そこにネコで何十杯も腐葉土を運ぶ。

この土は長年庭の枯れ草や枯葉を山積みにしたところは腐葉土の宝庫。イタリアの田舎生活は、日本で触ったこともなかったネコ扱いも上達するおまけ付き!今なら平均台の上も渡っていけそうです。
そんな作業がやっと進んだある日
各レイズベッドに蛇口をつけて、自動散水設備を取り付けよう。と言い出す夫MAX。

ガーデン用品屋に行って聞くと、通常タイマーなどの散水システムは水道の蛇口に繋いで、その圧力を利用して散水できる仕組みだそうで、溜め水には利用できないとのこと。我が家の畑の周辺には付い堂の蛇口はない。100mほど離れたところに、古い井戸があるくらい。溜め水を作ったとして、手動式にしても高低差がなければ水は流れない。水道の水圧は通常0.25 〜0.3MPa。同じように30m以上の距離に一定の水量を短時間に散水するには同じ直径のホースを使った場合、理想として溜め水を5m!!の高さに上げないと無理だという。うーむ。

必要なのはぽとぽと点滴のように水滴が落ちるようなシステムで、継続的な噴射のような散水は必要がない。各植物にゆっくりと落ちるようにすればいい。考えました。
まず、倉庫に転がっていた3000Lのポリタンク。以前葡萄畑を管理していたおじいさんが、水道がつながっていない倉庫に水を溜めていたもので、それを家族全員で運ぶ。
畑に近い少し高くなっているところに設置。井戸水を貯めて、改築工事に使ったあまりの水道の塩ビパイプ(これも倉庫に20年以上放置されてた)を繋ぎ、

各レイズベッドまで穴を掘り地中に埋めて、最後はレイズベッドの上を這わせる。途中途中、ガーデン散水用の細ーいチューブをドリルで穴を開けて取り付けて完成!
費用は1番お金がかかったのはこの大きなチューブを接続するジョイントの部分。かなりの数が必要でした。とはいえ1番かかったのは労力!
ここまで作るのにかかった時間は1ヶ月。もちろん沢山の野菜を植えました。
まあできることできること、毎日毎日食卓を賑わせてくれた野菜たち。もちろん我が家のバルサミコ酢と合わせても色々楽しみました。
動物性の堆肥を全く使用せずここまで採れるのか!というのが私の驚きの感想。そもそもこのレイズベッドを作るにあたって、「庭から出る大量の葉っぱや落ち葉を有効活用する」という目的は達成できたというわけです。
さて今年は2年目。随分減ってしまった土。落ち葉と枯れ草を入れ、また腐葉土を入れて野菜を植え始めました。
そんな動画はこちらから。しかし、畑仕事はいい筋トレになりそうです。
“家庭菜園 その2” への1件のコメント
[…] 次回へ続きます。 […]