さて、アンコーナでの第一次試験が通過のお知らせメールが次の週の月曜に届き、いよいよ第二次試験の適合テストの受験日を知らせるメールが数日後にやってきた。

アンコーナの街を高台から見下ろす

娘は5月の下旬に3日間。健康診断、心理テスト、面談が行われ、適性が認められれば、体力テストが実施され、その後7月15日に第三次試験の一般教養試験(学力試験) が行われ最終的な合否が判明というスケジュール。

先ず適性検査に合格しなければならない。

一次試験の後、適正試験の健康診断までに用意しなくてはならない検査項目が山ほど。親がかりで用意しなくてはならないのは、一般血液検査に加え、HIV、一型糖尿病の酵素指標、ツベルクリン抗体の有無、ABC型肝炎の有無、一般尿検査、5日以内の血中アルコール濃度、薬物検査などなど項目数は45項目を超える。そして女子は子宮を含む下腹部の超音波検査、、試験5日以内の妊娠の有無を示す尿検査もしくは血液検査の結果、これらの検査結果に基づく医師の診断書を揃えなくてはならない。そして、陸上、競泳の競技スポーツ診断書(心電図、運動負荷試験、視覚、尿検査、などなどを含めた医師の診断書)の用意。

これが本当に大変だった。イタリアの医療制度は、こう言った検査を受ける場合、ホームドクターにお願いして処方箋を書いてもらい、近くの薬局もしくは保険システムに電話して予約をとるのだが、緊急フラグ(命に関わる様なもの)が入っていない限り予約をとるのにものによっては数ヶ月からひどいと一年近くを要する検査すら存在する。

5月のバラ

一次試験の合否がわかる前から、準備をしたとはいえ、今回のように1ヶ月弱と期限が短い場合はどうするのか?予約システムや、検査機関に直接電話をかけまるか、薬局の検査予約デスクに通い毎日キャンセルが出ないか確認する。医者のコネがある人はどこかにねじ込んでもらう、もしくは高いお金を払っても私立病院を受診して即刻検査してもらう必要が出てくる。検査内容によっては土曜祝日を除く10日の検査結果待ちと言うものもあるので、見切りをつけて結局私立検査機関に走り散財をしなくてはならない。

それだけではなく、落とし穴はまだまだある。あまりの検査量と、ホームドクターもあまりみたことのない検査で、うっかり適正な処方箋を書いていない場合は不足書類が出ることがある。検査が一つでもかけていたら、その時点で、適性検査の受験資格はなくなるため、目を皿のようにして、ドクターの処方箋を総チェック。実際書き直してもらう事が2回もあった。検査に行っても、1箇所の病院で済むわけはなく、病院巡り。

赤線を引き、パッとみて分かるように日本語を入れ、何回もチェックっしているのが分かる受験要綱書類

腹部エコー検査ではみるからに具合が悪そうな高齢者の中に混じって順番を待ち、診察室に入るなり、

「どこが悪いって言われて来たの?え、健康?それじゃ16歳の子が検査を受ける必要はないでしょう?」と訝られ、

「いや、健康であることを証明するためにやれってここに記載されているから、検査していただいて、健康です問題なしという証明をドクターに書いていただきたいのです。防衛省管轄の士官学校の試験のために必要な書類なんです!」

とお願いする場面も

中でも悲惨だったのは妊娠検査、受付の事務員と押し問答。

「妊娠している可能性があるという産婦人科医の診断書が必要です。それがないから検査はできませんって!」って。

「いやいやそうではなくて、妊娠していないことを証明が必要なんです。わかります?」

「それなら薬局で妊娠検査反応テストを買われた方が簡単でいいじゃないですか。」

「そんなもの試験会場持っていけないし、証明書が出ないですよね。だから検査必要で、結果が証明書になる訳ですから、検査して下さい。」

と訳がわからない押し問答をする羽目になった挙句、結果は今週中にお願いします。といったら、

「あら土日あるから来週の火曜日にしか結果出ないわよ。」ちょっと今火曜日なのに、いったい今までの時間はなんだったと嘆きながら、結局私立の検査機関に結構な金額を払って依頼するという。いらないところに大変な労力を注入する羽目に。

飼い主が奔走している中,
呑気にしているのは我が家のワンコくらい

ともかく試験の合否はともかく健康体であることは確実というのが分かっただけでも良しとしよう。と呟く毎日だった。

続きます。

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