2021年の葡萄作業。今年も無事葡萄の収穫作業を終える事ができました。
朝早くから夜まで、約10日に渡る作業、天候に左右されるため天気と睨めっこで作業を進めます。
私たちがバルサミコ酢に使う葡萄は、主にトレッビアーノという品種の甘さと酸味のバランスの良い白い葡萄を使う。8月下旬から定期的に糖度検査をして、収穫時期を決めています。
葡萄の糖度を測る動画はこちらからこんな感じで糖度を測る作業をしています。
今年は夏に入ってからというもの、本当に雨が少なく、葡萄の粒が例年より小ぶりで、糖度の上がり方も気持ち遅い感じだ。9月に入って、朝晩の気温差が大きくなるにつれ、糖度も随分と増してきました。2、3月の剪定では昨年よりも実がなるように芽を多めに残した結果、かなりの収穫量が見込めそう。
5ヘクタールある我が家の葡萄畑のバルサミコ酢に使う葡萄は全て手摘みなので、人員を確保が必要です。葡萄の収穫は朝8時半から11時。約650kg〜700kgを収穫し、摘んだ葡萄は数時間以内にすぐに絞る作業を行います。
まあ文章で書けばさっさっさーという感じですよね、が、そうじゃないんです!
まず人員確保。葡萄の収穫をしてくれる人がいない!バルサミコ酢で使う以外は機械摘みのため、手作業の要員は別途手配が必要なのである。トラクターの運転手を引き受けてくれるのは、葡萄畑の管理をお願いしているマルコ。その他に3人の摘み手が必要なのだが、この時期何処も収穫真っ最中。イタリア人のベテランさんは引っ張りだこで、数時間のためにはきてくれない。来てくれたとしても数日。季節労働者的な移民系の外国人の方を、色々な方から紹介してもらいコンタクトを取るも、前日の夜にドタキャン、朝来ないなどなどアクシデント続き。ここまで一体何人に電話したであろうか。。。結局私が入って総指揮を取り、葡萄のなり具合や、仕事ぶりを見ながら予定時間内に収穫を終了。次の日の集合時間や、仕事の開始時間を再度確認し、トラクターの荷台に積み込まれた葡萄を、家の敷地内の作業場へと運び入れ。
葡萄を絞る作業の準備をしていた夫いはく「牛を肥す事ができるのは主人だけ(イタリアの諺で主人の目が届かないと利益は出ないという意味)なんだから、頑張ってね」って!このようにしてイタリアンマンマの風格が確実に形成されていくイタリア生活。
葡萄を絞る作業は次回。