イタリアに来たばかりの頃、スーパーの棚の固形ブイヨンがあまりにも種類が豊富で驚いたものだった。ちょっと時代がかった女の人が描いてある、スターというイタリアメーカーのブイヨンを買って帰っていた。手軽に使えるし、何より荷物の邪魔にならない大きさが良かったから、ちょっとしたイタリア土産に重宝したものだ。

モデナに住むようになってから、さっぱり購入しなくなった。もちろん、作った方が格段に美味しい事もあるけれど、住環境だと思う。冬は特に一日中薪ストーブがついているから、何かしら鍋を乗っけたくなるというのが人情だ。

市場で野菜をキロ単位の計り売りで買ってきた時に、日本のように綺麗に処理していない野菜たち、そのままでは冷蔵庫に入りきらない事もままある。

セロリの先、フノッキオ(フェンネル)の頭の部分、イタリアンパセリの茎、ポロネギの上の部分、キャベツの外側の葉っぱ、わけぎのような小さな玉ねぎの先、捨てるには惜しいようなものを洗って、切り落として鍋に入れていく。カボチャの外側、カラーピーマンの種の部分や、にんじんの皮なんかも加えて、ニンニク、ローリエ、畑のハーブ、塩、粒胡椒を加えて火にかければ良いだけだ。2時間もしないうちに野菜のスープストックができる。

肉から取ったスープストックと違ってすごく優しい味。色々なお料理に使っても料理の邪魔をせず、味を引き出してくれるように思う。ゴミも減るから一石二鳥!一度試してみてはいかがだろうか?

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