テイスティング講習(所要時間1時間半)
醸造室見学後、屋敷内のサロンに移動して、6つのサンプルのテイスティングを行います。熟成期間、製法の違いなど試飲を通し、視覚、嗅覚、味覚をフルに使ってサンプルをテイスティングしながら違いを感じましょう。

伝統製法のバルサミコ酢の、存在感はどこから来るのか?
それを知ることは比較することが一番手っ取り早い方法だと、10年鑑定士の勉強をしてみて私自身が思っている方法です。テイスティング講習では6種類のサンプル
ワインビネガー
サバ(ぶどうシロップ)
バルサミコ酢IGP 粘性が違うものを2種類
伝統的製法のバルサミコ酢 若い物 仕込み始めて13年経ったもの
伝統的製法のバルサミコ酢 250年ほど前から我が家で守られているの家宝とも言えるバルサミコ酢
こちらをまず、視覚で比べ、製法の違いからくる香り、味の違いなど1時間ほどかけてゆっくりと説明しながら、味をみていただいています。将来お客様ご自身でバルサミコ酢を選ばれる時の基準を作っていただけたらという思いで、講習会をしています。
伝統的な製法のバルサミコ酢は、本当に手間が掛かっている上、毎年本当に少しの量しかできませんので、しっかり味をみて、違いを感じていただけたらと思います。
毎回お客様がおっしゃるのは
この味を知ったら、市販のバルサミコ酢が買えなくなりそう。
どこで探せばいいの?
今までのバルサミコ酢って一体なんだったの?
また来ます。
嬉しい反面、申し訳なくも思っているのが本音で、いつもお返事させていただくのは、適材適所を分けて使われたらいいと思うんです。予算だってある。まさか毎回こんな高価なお酢をホイホイ購入できないですもの。元々貴族の趣味で作っていたようなお酢ですから、やっぱり特別なもの。作っている私たちも毎日使っているわけではありません。
大事なのはこんな本物があるんだ。という事を知ってもらう事だと思っています。
バルサミコ酢をきっかけにイタリアの食の歴史と文化の奥深さを感じていただけたらとても嬉しいです。