それはそれは久しぶりにクラシックのコンサートに行ってきた。
聖堂の夜 星空の下のコンサートなるもので,
モデナのパバロッティフォレーニ歌劇場フィルハーモニーの演奏
しかも音楽監督の指揮者が吉田裕史さんという日本の方なんだよ。
と言うお話をT夫妻から聞いて、
これは是非とチケットを入手。
7月上旬に行う予定が嵐に見舞われ
9月9日に延期になった。
が、猛暑の上、2ヶ月近く雨が降っていなかった
モデナに9日いきなりの雨。
家を出る19時になっても雨。
中止の連絡はないし、
どうなることかと行ってみたら晴れてきた。
小高い丘の上にある
フィオラーノモデネーゼの大聖堂の広場に
客席が準備され、
ライトアップされた教会をバックに演奏と言う
素晴らしいロケーション。
演目は全てオペラから
ジョアキーノ・ロッシーニ
- 歌劇『泥棒かささぎ』序曲
- 歌劇『ウィリアム・テル』序曲
ジュゼッペ・ヴェルディ
- 歌劇『運命の力』序曲
- 歌劇『ナブッコ』序曲
ジャコモ・プッチーニ
- 歌劇『修道女アンジェリカ』間奏曲
ピエトロ・マスカーニ
- 歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』間奏曲
ジョルジュ・ビゼー
- 『カルメン』第1組曲・第2組曲
超有名どころ。
オペラお好きな方なら絶対知ってる演目ばかりだと思うけれど、
自慢じゃないが演目を聞いてもさっぱりピンとこない。
にも関わらず9割方一緒にメロディーを歌えるくらい
曲を知っていました。
と言うのも
我が家にはまず,
スポーツ系の父と私,
そして、
趣味でマンドリンを弾く母がおり、
そして一個下の妹が音大のピアノ科を出ている。
小中高大学生と
クラシック音楽は延々隣の部屋から聞こえてくる
そんな生活を送った実家の暮らし。
こちらが必死に
大学の実験,実習レポートを書き、
試験勉強をしている間、
隣の部屋からは同じく
音大の課題練習曲に追われる
ピアノの音が延々と4−6時間続く。
試験期間前はバイオリン,ビオラ,声楽,
その他諸々の楽器の子たちがピアノと合わせにくる。
楽譜は全く読めないのに,
全部のピアノパートをハミングできると言う事態。
妹には
「なんで私まだ暗譜してないのに全部ハミングしてるの?!」
とか、
「お願い、試験前に変な風に歌わないで間違える!」
とか文句を言われる始末。
まあそんな感じで,
聞かなくても聞いているうちに
発表会やコンサートに行けば、
間違えるところ,難しいところあーバラバラとか、
うまくいったとかわかるようになる。

そのほかに演奏会で私が気になるのは
衣装の具合だとか、お辞儀の仕方、
オーケストラなら指揮者の動きとか,
弓をもつ仕草だとか,
パーカッションの人の動きとか,
譜面をめくる人の動きとか、
曲よりも違うところばかり見てた。
一度妹の学生時代の発表会の時、
これは知らない人だし
課題曲てきな、マイナーで
20分以上続く面白くないと
延々昼寝を決め込んだら、
それを見透かされたように,
妹の恩師に
「お姉さんは聴くのは大丈夫なの?」
と発表会後の打ち上げで聞かれ,まずい見られてたか!
「すっかり寝てました」
と正直にいったら,
「それじゃ安心して聞ける演奏だったのねよかったわ」
と言われて
後から妹に恥ずかしい!と怒られたり
決して優秀な聴衆ではなかったにも関わらず、
妹の音楽関係のお付き合いや,
何やら色々なレベルのコンサートに行く機会に
恵まれた。
もちろん有名どころのCDが
家の中で流れていることも多いから
聴く耳だけは肥えた。
でも私自身は興味がないから,
曲名は覚えないし、
奏者も知らない
なのにメロディーだけはバッチリ記憶に残り,
門前の小僧習わぬ経を読むならぬ、
コンサートのメロディーを知る
が出来上がるわけだ。
結婚してイタリアに住むようになってからは
知り合いからご招待があれば聞きに行くけれど、
わざわざチケットをとって
クラシックコンサートに行くようなことはなかった。
今回本当に15年ぶりくらいで
オーケストラが奏でるクラシックコンサート。
感想はシンプルに
プロ中のプロの演奏っていい!

何より吉田裕史さんのダイナミックな
身体全身を使うような指揮が素晴らしかった。
しかも曲を知ってって聴くのは本当に楽しい。
昔聞いたいろんな曲の貯金ってあるんだなと、
実家に住んでいた頃を鮮明に思い出しながら、
コンサートを楽しんだ。
これを機会にクラシックまた聞きに行こうかな。

