Buon Natale!みなさんいかがお過ごしですか?

日本では24日のクリスマスイブが終わると、25日にはお正月の飾り付けに取って代わられてしまうことが多いのですが、イタリアでは25日がクリスマスを祝う日。

私が嫁に入ったForni家は、代々敬虔なカトリック信者で、義弟はカトリックの神父。クリスマスはキリストが生まれた日というおめでたい日であり、特に姑はアンチサンタクロース派(笑)。なぜならクリスマスのプレゼントはジェズバンビーノ(幼児イエス)が祝福として子供達への贈り物をする。という考え方。

これは我が家のプレゼーぺ。子供達が背景を描いて、いろいろ飾ってくれました。日本では馴染みがあまりないので、すが、取り立てて難しいものではなく、キリストが生まれた厩を中心におき、その他人々の生活を模ったお人形や、動物たちを置いていきます。ただ厳格な決まりは聖母マリアと父ヨセフは置いても、イエス・キリストのお人形だけは12月25日0時ぴったりに置くこと「もうすぐここにイエス・キリストの赤ん坊が誕生するよ」と、クリスマスを指折り数えるのです。ちなみに東方の三博士は遠方から遅れて祝福にやってきますから、それもまだ飾らず、エピファニアに置きます。

通常であれば、真夜中ミサがあって、ミサのクライマックスも幼児イエスが誕生するシーンを模った演出をします。帰ってくると幼児イエスが置かれクリスマスプレゼントもあら不思議出現しているという寸法です。

この習慣もイエスキリストの誕生を祝うという事を子供達に教えるために、プレゼントを置く習慣ができたようですが、最近ではイタリアでもカトリック信者が減っているため、我が姑のアンチサンタクロースはカトリック離れを危惧した結果。それを知らず、初めてイタリアで過ごしたクリスマスに

「我が家にはサンタクロースなぞ存在しないわよ!」吐息撒かれた時は、

「ええええええ、このお義母さんは、子供達の楽しみを奪うのか?!」

と驚いたのは強烈な思い出。文化の違いとはそういう事ですね。

24日のイブの食事は1日を通して、肉を食べません。現在では、生牡蠣や、スモークサーモンをはじめ豪勢な魚料理を食べるお家も多いようで、24日の魚の注文は1週間前までにお願いします!なんていう文言が魚屋の店先に見られます。

義理の両親の子供の頃は、イブの日は魚を食べるだけでなく、特に夕食は粗食が決まりで、ひよこ豆のスープを食べてから行ったそうです。なので今でもイブは肉なしの日にしてクリスマスに備えます。

でもね、なんでも楽しむイタリア人ですから、そんな真面目にクリスマスを迎えるわけではありません。おまけがあります。クリスマスですから、真夜中のミサから帰ってきたら、0時を過ぎますからもう25日。サラミを切って、スプマンテを開けて乾杯。子供達は幼児イエスからのプレゼントだけではなく、親戚一同から送られたプレゼントを開け、大人もプレゼント大交換会。こんな風にクリスマスは家族で過ごすイタリアなのでした。

今週の動画はクリスマス直前のお買い物。クリスマスのモデナの街と市場の様子をご紹介します。夜中に食べるサラミや、モデナの発祥であるコテキーノ、ザンポーネと言った豚肉の加工品を肉屋さんの店頭で撮影してきました。

さあこれから明日のクリスマスのお料理の支度を始めよう。

みなさん良いクリスマスを!

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