バカンスシーズンのイタリア

7月も中旬葡萄の実も随分と実ってきたモデナ

欲を言えば雨が少ない。雨雲に雨乞いをしたい気分。

願いが通じたのか、30分ほど雨が。それだけでも木々が元気になるのがわかります。

子供達が夏休みに入ってあっという間に1ヶ月

イタリアの長い長い夏休みは子供達に何をさせるか?が親の重要課題。

イタリアの夏といえば、バカンス

ワクチン接種も進み、現在イタリア国内は自由に移動ができるようになっておりますので、移動ができなかったロックダウンを取り戻そうとばかりに、今年は特にバカンスに熱を入れているイタリア人が多そうです。

日本とは異なり、イタリアは週単位で大人もバカンスをとります。

家族単位で何週間もどこかに行こうというと費用もかなりかかりますから、ホテルやペンション滞在だけでなく、バンガロー、週単位で貸し出すマンションや一戸建て、キャンピングカーを借りて自炊などなど家族でどう過ごすか悩ましいところ。

別荘を持っているというイタリア人も多く、長期滞在中の間、気のあった友人を招待しあったりして過ごすということも多い。

しかし、別荘は両親や兄弟と共有なんてことも多く、日にちや、親兄弟との折り合いが難しい場合も

 主人の学生時代からの友人のマルチェッロは毎年エルバ島の別荘に招待してくれるのですが、それには理由があるんです。一つは子供達同士も仲が良いので、遊び相手になる。私と主人が友人の両親と仲が良く、特に日本人贔屓なので、行くと両親の機嫌がいい。友人の妹夫婦とも懇意にしており、私たちが部屋を使うことについて文句を言われないなど裏事情が

夜景も綺麗 テラスからの眺め

そして、私が料理が好きな上に、長時間(2時間が限度)海辺にいるのが嫌いで、さっさと海から上がり、見知らぬ土地のスーパーや市場を嬉々として巡り、買い物を済ませて、食事の支度をしに帰るため重宝がられて毎年いつ来る?と夏休み前から電話をくれるのです。

私はといえば、子供の面倒を見てもらえて、海辺の涼しい快適な別荘で過ごせて、海産物を使って思う存分料理できるわけですから、文字通りギブアンドテイク。

今年も一週間すっかりお世話になり、真っ黒に日焼けして帰ってきたのでした。お願い、もっといて!と友人夫婦に懇願されましたが、ずっと行きっぱなしというわけにもいかず、ワクチン接種も待っていたので後ろ髪引かれながらフェリーに乗り込み帰ってまいりました。

子供たちが家に帰れば帰ったで、秋からの仕事の算段やら、家の修理の左官屋や電気屋の采配やら 3度の食事プラスおやつの用意、家事全般などなどという訳ですっかりブログも書けずにおりましたが、子供たちの宿題時間に少し頑張って書かなくては。

不在の間、畑の野菜もぐんぐん育っておりました。

さくらんぼの収穫

初夏の気持ちの良い午後、さくらんぼを採りました。モデナはバルサミコ酢だけでなく、様々な果物の生産地。中でもさくらんぼは量、質共にイタリア一を誇ります。我が家でも自家用に育てていますが、今年は事に良い出来でした。

周囲の牧草地は数日前に刈られて、牧草ロールになり、視界が広がったように感じます。

8年ほど前。クリスマス用のカッポーネ(去勢鶏)を秋口からクリスマスまで飼う場所を貸している近所のおじさんに、

「通年通して鶏がいたら卵が採れるのになんで飼わないのですか?」と聞くと

「葡萄畑の端には日陰がないから、冬は日当たりが良くて良いけど、夏飼うのは暑すぎるからね。」と言う。

だったら植えればいいよね。桜の木を沢山植えたら、お花見ができるよ!と主人。

すっかり日本で呼ばれたお花見が気に入ったようなのです。

早速、娘の同級生の園芸店で苗木を見に行った。が、

高い!

もう木になっているようなものは予算より0が一桁多いのです。

葡萄畑の端の全長は200m以上あるのだ。どう考えても10本は欲しい。だったら、果物農家がやるように、1年目の接木を買って、2年くらい植木鉢で育てたら良いわよ。価格も110以下だし。と教えてもらい、途中で枯れてしまう事を考慮して、4種類4本づつ時期を変えて実がなるはずと目論みのもと16本購入。

植木鉢に植え替えて、散水システムを作り、2年育てて、葡萄畑の横に植え替えた。もちろん、かなり深い穴を掘る必要があるから、葡萄畑の重機を借りて植えました。

植え付けられたのは14本。これで立派な桜並木ができる。春には花見、初夏には大量のさくらんぼと取らぬ狸の皮算用。

が、そんな12年で実がならない。桃栗三年柿八年。一体いつからさくらは実をつけるのでしょう?せっかくできた数粒のさくらんぼは、すぐ小鳥に食べられてしまう。そんな年が続きました。不思議なことに、樹勢のあるものは実がならず、樹勢がないものの方が実がなり始めたのが数年前から。今年初めて大きく成長した木にも実がなり始めたのでした。

もちろん我が家のミツバチ達がせっせと受粉してくれているわけですから、味も良い。

大きな大きなさくらんぼ。味はアメリカンチェリーとサトウニシキの間というところでしょうか?

小さな頃から6月になると母の山形のお友達から立派なサトウニシキが送られてきて、あんまり美味しいので、あっという間になくなってしまい。あゝ、独り占めしたい!と思っていた子供の頃。

イタリアに来て念願かない、収穫しながら心ゆくまで食べたら、お腹が痛くなりました。ほどほどの方がいいようです。皆さんもお気を付けて。

春の養蜂作業

春から夏まで養蜂作業の佳境

動画でもこの様子を見ていただけます

毎週のように内見という作業を行う。

西洋ミツバチは家畜であるという。自然の中では淘汰されてしまう確率が高いけれど、

人間が手をかけることによって、群れを存続できて、数を増やすことが可能で、人間はそのご褒美として蜂蜜が採取できる。

もちろんミツバチたちのお陰で、ここ数年。葡萄は自家受粉できる植物だけれど、ミツバチおかげでの味が良くなったり、庭の様々な果樹も毎年鈴なりだ。

何よりもミツバチは農薬や、大気汚染などに大変敏感でミツバチが住める環境であるということは、私たち人間にとっても安全が保証されたようなもの。

庭のさくらんぼ スズナリになりすぎて枝が折れたほど

実は養蜂を始めようと思ったわけではない。ミツバチが住みに来てしまって仕方なくというのが本当のところ。

今から6年ほど前、いつも雨戸を締め切った窓の前を通るとブンブンと物凄い音。これは大変!と家の中に見にいくと窓の上方にミツバチの塊が!分蜂と言って、巣わけしたミツバチの群れが一時的に住みに来てしまったのです。

去年もそんなことが!動画はこちらから。ものすごい迫力です

すぐに近くの養蜂家に来てもらい一時的にポリスチロール製の養蜂箱に。その時に、場所もあるし、分からないことは教えてあげるから養蜂始めたら?という養蜂家のマウリツイオの勧めで主人の従兄弟、友達を巻き込んで始めたのがきっかけでした。養蜂を始めて約6年。当初は越冬できなかったり、分蜂してしまったり、病気にかかったり、試行錯誤の末今では8箱の養蜂箱になりました。

去年も窓にミツバチ。何故か我が家の窓は蜂に好かれるらしい

怖くないの?と言われますが、都会育ちの私最初は虫も蜂も嫌いでした。

でも田舎暮らしを始め、鳥ならば、スズメやハトだけでなくキジやみみずく、りすや、うさぎ、ハリネズミと言った可愛らしい動物だけでなく、蛇もネズミ、ヌートリアなども現れるサバイバルな我が家。今では蜂が可愛くてしょうがない。慣れとは恐ろしいものです。

越冬したミツバチたちは暖かくなって春の花が咲き始めると、蜜を集めて卵をたくさん生みはじめ群の数が増える。

女王蜂の世代交代が行われるのもこの時期。

そんな様子を動画にしたので、ぜひ見てみてください。

 

家庭菜園 その2

昨年からレイズベッド上げ底式の畑に切り替えた我が家。

その目的は庭で刈った大量の草や、枯れ葉の有効活用をすること。もちろん我が家には350Lのコンポストが2つあるけれど、全く追いつかないくらいの量が毎年出るのです。

紅葉の風情はあるけれど落ち葉掃除は大変…。

木枠を組み立てる作業

丸鋸で長さを切りそろえて、杭になる下の部分は三角になるようにして、アベンジャーのトールハンマー並みの大きな金槌で打ち込んでいく。

平でない地面に平になるように木枠を作るのが一苦労。ハンマーで杭打ちは汗だくの作業です。

やっと木枠ができたら、庭の木の剪定した枝、枯葉、枯れ草、炭なんかを敷き詰めて、そこにネコで何十杯も腐葉土を運ぶ。

剪定の枝、枯れ草を踏んで均一にしているところ

この土は長年庭の枯れ草や枯葉を山積みにしたところは腐葉土の宝庫。イタリアの田舎生活は、日本で触ったこともなかったネコ扱いも上達するおまけ付き!今なら平均台の上も渡っていけそうです。

そんな作業がやっと進んだある日

各レイズベッドに蛇口をつけて、自動散水設備を取り付けよう。と言い出す夫MAX

蛇口

ガーデン用品屋に行って聞くと、通常タイマーなどの散水システムは水道の蛇口に繋いで、その圧力を利用して散水できる仕組みだそうで、溜め水には利用できないとのこと。我が家の畑の周辺には付い堂の蛇口はない。100mほど離れたところに、古い井戸があるくらい。溜め水を作ったとして、手動式にしても高低差がなければ水は流れない。水道の水圧は通常0.25 0.3MPa。同じように30m以上の距離に一定の水量を短時間に散水するには同じ直径のホースを使った場合、理想として溜め水を5m!!の高さに上げないと無理だという。うーむ。

ぽとぽとと水滴が落ちる

必要なのはぽとぽと点滴のように水滴が落ちるようなシステムで、継続的な噴射のような散水は必要がない。各植物にゆっくりと落ちるようにすればいい。考えました。

まず、倉庫に転がっていた3000Lのポリタンク。以前葡萄畑を管理していたおじいさんが、水道がつながっていない倉庫に水を溜めていたもので、それを家族全員で運ぶ。

畑に近い少し高くなっているところに設置。井戸水を貯めて、改築工事に使ったあまりの水道の塩ビパイプ(これも倉庫に20年以上放置されてた)を繋ぎ、

長い長い水道の塩ビパイプ

各レイズベッドまで穴を掘り地中に埋めて、最後はレイズベッドの上を這わせる。途中途中、ガーデン散水用の細ーいチューブをドリルで穴を開けて取り付けて完成!

費用は1番お金がかかったのはこの大きなチューブを接続するジョイントの部分。かなりの数が必要でした。とはいえ1番かかったのは労力!

ここまで作るのにかかった時間は1ヶ月。もちろん沢山の野菜を植えました。

まあできることできること、毎日毎日食卓を賑わせてくれた野菜たち。もちろん我が家のバルサミコ酢と合わせても色々楽しみました。

動物性の堆肥を全く使用せずここまで採れるのか!というのが私の驚きの感想。そもそもこのレイズベッドを作るにあたって、「庭から出る大量の葉っぱや落ち葉を有効活用する」という目的は達成できたというわけです。

さて今年は2年目。随分減ってしまった土。落ち葉と枯れ草を入れ、また腐葉土を入れて野菜を植え始めました。

 

そんな動画はこちらから。しかし、畑仕事はいい筋トレになりそうです。

イタリアで家庭菜園その1

モデナに住み始めた頃、その頃来てくれていた庭の手入れをする方が、我が家の庭の一角に畑をしていた。

いくらでも採って食べてもいいからと言われていたけど、数年経ったら自分でやりたくなった。

バルサミコ酢もだけれど、一からやりたくなるのが私の悪い癖。

私にもスペースをちょうだいとお願いして、耕運機で耕してもらい、始めたのがきっかけ。そのうちその庭の手入れをしてくれていた方も退職してしまい、耕運機を自分で持っていないから、耕すことがえらく大変で、刈った草や、枯葉を重ねていくという「耕さない」という自然農法に目が行ったのだけれど、結局夏バカンスの間に数週間留守にするとどれが作物で、雑草か全く見分けがつかないボウボウぶり。

バカンスから帰って、畑に行ったら草に埋もれたカボチャにつまずいて転んだことも…。

そんなことを見かねて去年、レイズベッドという上げ底式の畑を取り入れよう!と一念発起。折しもイタリアロックダウン第一波で、時間はたっぷりある。

家族でとレイズベッド大制作プロジェクトを立ち上げる。

何でも大プロジェクトとか大きなスローガン()を掲げていろいろなことをするのが大好きなMAX

材料は角材100本!倉庫に保管されていたものを使用。6m× 1m高さ30cmのレイズベッド4つ作ることにした。

なんでそんなに角材が必要となれば、無理だよね。となるのが普通だけれど、なぜか我が家にはこういうのがあるんですよ。

遡る事、数年前

ガラス瓶を扱う会社で働いていた従兄弟が、資材運搬使われてくる固定用の角材がたくさんあり、通常は廃棄処分するのだけど、勿体無いよな。というのを聞きつけた我が夫。

運搬費を持つから、譲り受ける!と言い出して、長さは2メーター幅10センチ厚み6センチのしっかりとした角材で樅の角材を1800本‼️ほど無料で貰い受けた。といっても運搬にクレーン付きの10トントラックをお願いしたものだから、運送費は嵩んでしまった上、15cmもある釘が一本に510本刺さっていた。それをバールで一本一本引く抜き、まっすぐなものとそうでないものに振り分け、真っ直ぐなものは木工材料、使えそうにないものは丸鋸で切断して薪ストーブの燃料にする事にした。ここまで相当の労力!

MAXよ、はっきり言わせて欲しい!ただほど高いものはなし!(←こういうことがものすごく沢山ある我が家)

さて本題へ戻ろう。こういう思いつきプロジェクトは構想夫。実働私というのがものすごく多いため、私が条件を出した。始めたら最後まで子供達含め、土入れと、苗植えが終わり、支柱立てまでしっかり飽きないでプロジェクトをやり遂げる!というもの。

支柱用に切り出した竹

プロジェクトを推進中もどんどん案を出す夫。これはやっぱり自動散水設備を取り付けよう!

もしもーしここ水道の蛇口ないんですが

次回へ続きます。

イタリア生活、バルサミコ酢の醸造を動画で紹介しています。

 

バルサミコ酢レシピ その11 ラムチョップのバルサミコ酢焼き

行動規制が出ているので、今年は家族4人で過ごしました。朝食はトルタディフォルマッジョ。中部イタリアのウンブリア州グッビオからモデナに嫁入りしてきた主人のおばあさんが、必ず作っていたそうで、私もレシピを聞いて毎年作っています。チーズと粉が同量という物凄いレシピ本当は丸ですが、復活祭のブログに書いたように今年は鳩型

お昼はもちろん、卵のたっぷり入った手打ちパスタ。ガスパリ製粉所の石臼で挽いた小麦

を使ってロゼッタを作りました。中にはベシャメルソースとプロシュットコット(ハム)、そしてパルミジャーノレッジャーノ チーズがどっさり入いる、太巻のように巻き込んで作るパスタ。切り口が渦巻き状のバラの花の様な様子から名前がついたパスタ料理。オーブンで焼いて食べます。

パスタには今の時期畑の畦道にたくさん生え始めた、オルティーケ(ネトル)を練り込んで緑色に

メインのお料理はラムチョップのバルサミコ酢焼き。

羊の肉を食べる習慣は古く紀元前まで遡り、旧約聖書の中で、神がエジプトにおいて、奴隷のイスラエル人(ユダヤの民)を自由解放した話に基づきます。
「エジプトを今晩通過するだろう、そして、(エジプト人の)長子を皆殺しにする」それを聞きつけたイスラエル人が罰を受けない目印として、家の戸口に子羊の血で目印をつけたのだとか。
キリスト教においては、犠牲になった子羊(キリスト)は救済の象徴ということで、復活祭でイタリアでは羊を多く食べます。羊ではなく、ウサギやヤギを食べる文化を持つ地域もあるそうで、色々調べてみるとなかなか深い復活祭の食卓なのでした。

今日ご紹介するレシピは代々アチェタイアを持つ、モデナ在住の方に教えていただいたレシピです。お酢や、白ワイン、アンチョビが入るので、ラム肉の臭みも気にならないとってもおすすめのレシピ!是非試してみてください。

ラムチョップのバルサミコ酢焼き

材料

(4人分)
ラムチョップ 1kg
塩、胡椒   適宜
オリーブオイルEV 大さじ1
バター    100g
にんにく   1かけら
白ワイン   250ml
肉のスープストック 200ml

あわせビネガー(細かくみじん切りか、ミキサーにかけて作っておく)
ワインビネガー 大さじ2
ローズマリー  1枝
にんにく    1かけ
アンチョビ   4枚

伝統的製法で作ったバルサミコ酢 大さじ3

作り方

注意:香りと風味が飛んでしまいますので、バルサミコ酢に火は入れないでください。

合わせるワインは ランブルスコ グラスパロッサ種、アマローネ、プリミティーボなどがお勧めです。

その他のレシピはこちらからどうぞ

復活祭

復活祭

Buona Pasqua

復活祭おめでとうございます。

子供達が食紅で色をつけてくれたゆで卵

去年よりも少し規制が緩いとはいえ、ロックダウンのイタリア。

大袈裟に集まることができないので、家族で過ごします。

この復活祭の、日本のお正月の雰囲気と似たようなところがあり、キリスト教においては全ての行事が復活祭から一新される節目の行事です。復活祭の詳しいお話はこちらからどうぞ

イタリアは復活祭の休暇中。

気候も良くなってくるこの時期、学校の授業がオンラインに切り替わってからもう1ヶ月。我が家の小学2年生は、エネルギー爆発中。12歳のお姉ちゃんと喧嘩がすぐ始まるし、散歩に、サイクリングと連れ出してもお友達と遊べないというのは相当ストレスが溜まってくる感じなのです。

14歳以下は少人数であれば、外で遊ばせてもいい!という記述を発見。とはいえ、公共の施設公園の遊具などは全て使用禁止になっており、それぞれのご家庭の考えもあるし、なんとなく電話して遊びましょうというのも憚られる。

たまたまスーパーで会った幼稚園のママ友と遭遇、うちももう限界!と愚痴大会。どこへも行けない長い休暇は親子とも持て余し気味。

じゃあうちに遊びにおいで!と誘った帰りにもう1人の運動不足解消のお散歩中のお友達発見!

早速遊ぶ約束を取りつけて意気揚々と帰宅。

もちろん息子は大喜びで、お友達が来る1時間も前から玄関前で待ち構えておりました。

友達が来て大張り切り、木に登って見せる息子。や、それ無理でしょ!と2人の友達の背中が語ってます。

やってきた友達2人と、棒切れを持って庭中走り回り、そこら辺に穴を掘ったり、ボール遊びをしたり、木に登ったり19時過ぎまで、みんなほっぺは真っ赤、襟足を汗だくにして思いっきり遊んだのでした。子供は子供と遊ばないとダメですね。

3人とも年の離れたお姉ちゃんがいるので、まあ口達者。おやつを食べているときに観察していると、まああ3人でしゃべる事しゃべる事。1番白熱していたお題は?どんなイースターエッグチョコがもらえるか?でした。うーん時事問題抑えてますね。7歳侮れない!

なぜならイタリアのイースターの大きなチョコレートの卵の中にはソルプレーザ(サプライズの意)の大きなおまけが入っているのでチョコレートの大きさだけでなく、それも楽しみにしているんです。巨大なチョコレート卵の動画はこちらから

卵は復活を意味し宗教的にも意味がありますからゆで卵に色を塗ったり、卵の飾りを作ったり子供達と一緒に飾りを作りました。卵型にした枝は剪定が終わったばかりの葡萄畑から持ってきて庭に咲いている花を。鳩そしてオリーブの枝は平和の象徴。オリーブの枝の関連記事はこちらから

子供たちの手にかかるといろんなものが付け加えられていく飾り

コロンバという復活祭に食べるお菓子も鳩の形。今年は最近料理に目覚めた娘が一人で作る!とネットで動画やレシピを探して作ってくれました。2日かけてゆっくり発酵させて作ったコロンバ。とっても上手にできています。型がなきゃできない!というのでネット通販で、つい20個(10個とほぼ同価格だった)も買ってしてしまい…。この分だとざっと計算して20年分!?それは流石に困るので、本当は丸いトルタディフォルマッジョも今年は鳩型。この分だとクリスマスのパネットーネも鳩型決定の我が家。5年くらいで型を消費したいものです。

さてこれから、復活祭の昼食の用意にかかります。

この時期に行うバルサミコ酢の移し替え作業の動画はこちらから

椰子の日曜日

我が家の葡萄畑の剪定も無事終了。畑仕事を始めたり春はなかなか忙しい季節です。

今日は椰子の日曜日

キリスト教ではイースターの1週間前の日曜日は椰子の日曜日。もしくは枝の主日と呼び、重要な意味を持つのだそう。というのもイエス・キリストがエルサレムに入場した日であり、エルサレムの群衆がロバに乗ってやってきたイエス・キリストをナツメヤシの枝をもって迎えた事からこんな風習ができたそうです。

こんな絵を見つけました。群衆がナツメヤシの枝を持っています。


その記念の日曜日、全世界のキリスト教教会で枝の主日が行われるわけですが、どこでもこのナツメヤシが手に入るわけではない。ということで、各国によって持つ枝が違うのだとか!イタリアではこの日教会のミサにてこの時期剪定されるオリーブの枝が配られます。

私はクリスチャンではありませんが、嫁に入ったフォルニ家は敬虔なクリスチャン。

家族みんなでミサに行きます。

政治と宗教は別であるというイタリアではありますが、習慣や風習にはキリスト教の行事が深く関わっていて、とても面白い。

オリーブの枝は旧約聖書の中のノアの箱舟で洪水の後、ノアが放った鳩が水は引けて安全だよと言う印にオリーブの枝を箱舟に持ち帰ってきた。という言い伝えから平和の象徴として使われるのだそう。

そう言えば、国連の旗やユニセフの旗もオリーブの枝が描かれていたなとか、そういえば、復活祭に食べるコロンバというお菓子も平和の象徴の鳩。欧米文化の色々なところに現れているのだと一人納得。

残念ながら今年は教会前でのオリーブの枝配りは、コロナの影響で行っておらず、町のお花屋さんでオリーブの枝を購入して祝福をミサで受けると言う形になっていました。

リグーリア州で神父をしている義弟に電話をしたら、オリーブオイルの産地でオリーブの枝には困らないという事で、普通に枝を配ったのだそう。

なるほど、レッドゾーン(自分の住む市から出てはいけないという一番厳しい行動制限)はそんなところにも影響が出るんですね。

おじいさんが持たせてくれたオリーブの枝、剪定した葡萄の枝で作ったリースに飾りました。

それを知らなかった我が家、親切なおじさんが持ってないのかい?と言って娘にひと枝持たせてくれました。

そんな気持ちがちょっと嬉しいそんな日曜日。

オリーブの枝をあしらったお花の写真を一枚

バルサミコ酢の瓶とお花のコラボレーション 長野県のある葡萄畑にて 

日本で販売しておりますバルサミコ酢残り半分以下になったそうです。購入を希望される方はお早めにどうぞ。

https://www.eet.co.jp/

イースターの巨大チョコレート卵作り

復活祭の準備

 復活祭(英語ではイースター)は日本ではあまり馴染みのない行事ですが、イタリアを始め欧米諸国では大事な行事。なぜなら、復活祭はキリスト教において、クリスマスよりも重要な位置づけとされており、大体的にお祝いをします。もちろん学校、会社もお休みに。今年2021年は44日が復活祭通常月曜日もお休みになります。

 2月カーニバルが終わると四旬節という期間があり、40日間続く復活祭に備える期間に当たります。この期間は、結婚式などのお祝いを行わない、クリスチャンは金曜は食生活においては肉食、アルコール、お菓子を控える、など色々な制約があったりしますが、現在は随分変化してきているようです。詳しいお話は料理研究家長本和子先生の主催する マンマのイタリア食堂 イタリア便りでお話しさせていただいたので、こちらからどうぞ。https://youtu.be/dGW0PCYS9Ic

さてこの時期スーパーマーケットにうず高く並び始めるのが、チョコレートの大型卵とコロンバという鳩の形をしたお菓子。

この卵の中身気になるところ。スーパーに売っているものは男の子用女の子用なんてキャラクターで分けられていたり。何故ならチョコレート卵の中には大きなおまけが入っているんです。チョコレート卵を作っているお菓子屋さんは、贈り物を別途持っていくと入れてくれるというサービスも。指輪や、新車の鍵なんて超高額商品をプレゼントもできてしまうという。この贈り物相性してソルプレーザ(驚き)と呼ばれています。

例年であれば、復活祭前に友達を呼ぶと、子供たちへのお土産で、復活祭にあけるんだよーなんて言いながら手土産に持ってきてくれるなんて事もあり、最大10個も溜まったことも⁉️今年はコロナでそういうこともないので、子供達と作ることにしました。

それも大きな大きな1kgサイズ。

自作するのがいいのは、チョコレートが選べること。市販のものは粗悪なものだとアラビアガムが添加されており、後からお菓子に加工しようとしても綺麗に溶けなかったり、変なベタつく塊に変形したり、結局食べきれずにということもあるので良いチョコレートを選んで作れる!しかも余ったらお菓子作りに使えます。

山のようなチョコレートを刻み溶かして型に入れて簡単なようですが、チョコレートに含まれる油脂分を溶解させて、安定した細かい粒子に結晶化させる温度調整が必要でうまくいけばつやつやな口溶けが素晴らしいチョコレートができ、型からもパカっと外れるのですが、間違うと型から取れない、食感が悪く白っぽい粉を吹いたようなものができます。

温度計を用意して温めて、一定温度まで手早く冷やし、型に入れて冷却。

うまく行ったのに、型に入れた量が少なくて薄い部分ができてしまい、接着面を温めて2つを合わせた時に割れてしまったり、やり直したりして、はあああ時間がかかった!

子供達とホワイトチョコレートに食用色素で色をつけてペイントをして出来上がり。

そんな驚きの大きな大きなチョコレート。作った様子動画でご紹介します!

YouTobeチャンネルはこちらから

 

発酵と年の瀬

2020年が数時間で終わろうとしています。

長かったような短かったような一年。
コロナウイルスに翻弄されたくなかったから、自分を見失いたくなかったから、新しい事を始めた年でした。
まさか去年の今頃、自分が動画を発信するようになるとは思っていなかったし、今まで作らなくてはと思いつつ先延ばしになっていたサイトも自分で一から作る事ができたのはコロナウイルスのおかげです。

動画を始めた3月。イタリアはロックダウン全く身動きが取れなくなりました。
なんだかよくわからないウイルスの脅威。報道にソーシャルネットワークどれもコロナウイルスの話ばかり
このまま家にこもっていたら、おかしくなりそう。それは急に仕事やその他の色々なことが止まってしまったから。

自分に定期的にやる事を科そう、
何か外とつながる事を考えよう、何かしなくてはという思いで始めた動画でした。

Youtobeチャンネル Akane in balsamicland
全くの素人が、テーマを考えて、たった1人で動画を撮って編集して。
案外時間もかかるし、どうしたらわかりやすく伝えられるのか?と考え新しい分野の事で
知り合いの映像の専門家の方にアドバイスをもらったり、自分で調べたり学ぶことが盛り沢山。
今でもですが、特に始めは四苦八苦で動画を作っていました。
その間、友人知人から元気もらってるよーとか、情報を発信する姿勢に共感しますと脚本家の方から
思わぬメッセージを頂いたり、行動しなければ、何も起こらないけれど、何か発信すれば、どこかで見てくださる方がいるというのは心の支え。

今年の3月から50本の動画を作った中、350名を越すチャンネル登録、1万1千回を越す総視聴回数がありました。勿論、一回の動画視聴が10万回を越すような有名著名ユーチューバーとは比較になりませんが、無名の素人が万人向けの動画を作っているわけでもなく、かなりマニアックな路線で動画を作っていますからこれだけの方が見てくださったのは、本当に見てくださった方に感謝をしています。2021年もイタリアだからこそ発信できる情報をしていきたいと思います。

発酵食品と向き合う

このほかに今年向き合ったのがさまざまな発酵食品。酵母、菌などなど良いもの悪いものがあるけれど、その見えない発酵の世界は深くて、一つ深めると、色々なことがわかってくる世界。

特に日本の発酵食品とも言える麹菌を色々と起こしたのが2020年でした。

下から麦麹、米麹、緑は醤油麹

米麹は昨年から、もうここ10年ほど作っている味噌作りのために起こしていたのですが、麹菌面白い!

友人から、イタリアで麹を起こしている友達のチャットグループがあるけど入る?と誘ってもらい、入ったら皆さんやってるやってる米麹、醤油麹、麦麹。

私も早速スペルト小麦と大麦を混ぜて起こしたのが麦麹で作る白たまりを作り、

うちのバルサミコ酢と合わせて食べる事を夢見てただ今、熟成中。

そして醤油麹。大豆と、スペルト小麦粉、チェルビアの塩どれも地元エミリアロマーニャ州産。

一年後に丸大豆醤油になるのが楽しみ楽しみ。子供達も胞子の様子を虫眼鏡で観察。

そして米麹。こちらは塩麹、甘酒色々に加工。この麹の胞子がポワポワとした様子がなんとも可愛い。

メインは毎年オーク材の特注樽(バルサミコ酢の樽屋さんに特別に作ってもらいました)で作っている味噌用。昨日一年前に仕込んだ味噌を出しました。

上の写真は去年味噌を仕込んだ時の様子。一年たつとこんな綺麗な味噌ができます。

開けたての味噌はものすごく良い香り。樽の中は飴色に木の中に色々な微生物が住み込んでいる感じがバルサミコ酢造りにも通じるものがあります。麹菌、酢酸菌菌の違いはあれど、微生物の世界が広がっている、樽の中を番外編として動画にしましたので、是非覗いてみてください。

2021年は色々な発酵の世界を通して、バルサミコ酢の話をお話しする機会も出てきそうです。

たとえ世界を旅行できなくても、ミクロの世界を探究することはとっても魅力的。そんな魅力の世界を紹介していければと思います。2021年もよろしくお付き合いくださいませ。

また、実際旅行ができるようになったら、モデナまで是非、バルサミコ酢造りを見にいらしてください。

皆さんにとって2021年が良い年になりますように。