春と動画とこれから

去年初めてのロックダウン中に何かしなくておかしくなってしまうと思って始めたそんな試みの一つ。自分に週一度動画を発信するという目標を掲げた2020年の3月から

YouToberになって一年が経過しました。ミアモデナをとサイトの名前をつけた由来

と根本は同じで、私が住むバルサミコ酢が育つ地、モデナの事を私の視点から紹介したくてAkane  in balsamiclandという名前をつけてチャンネルを作りました。

もちろん有名な著名人であるわけでは無いため、チャンネル登録なんて12人増えるか、全く増えない時期が続き、3651年経って振り返るとチャンネル登録をしてくださった方は390人弱。ありがたい事に、1日に平均して1人位の方がチャンネルを登録して下さった計算になります。ビデオや写真のノウハウがあるわけではないし、動画編集なんて、家族の写真とビデオの整理しかしたことがなかったので四苦八苦!

こういう動画の名前付けから、見てもらえるように表示をする工夫…本当に難しい。

写真や文章とは違う情報の伝え方というのが面白い。写っているものはもちろんだけど、声の抑揚、目線、光の量や音質など些細な事で随分印象が変わってくるというのが、自分で撮って編集すると悪いところが沢山!その反対にこんなところが!と考えもしなかったところが面白かったり。説明しきれていなかったことが伝わることも多々ありました。

もちろん、動画で食べていこうなどと大それた事は微塵も思っていない訳で、強力な情報伝達のツール。これからもバルサミコ酢の良さ、モデナの良さ、イタリアの良さを紹介できるように試行錯誤していきたいと思います。塵も積もれば山となる。60本以上の動画ができました。特に人気があるのはマニアックな「バルサミコ酢を科学する」というシリーズ。実は一番私が力を入れてしゃべりたいものの一つ。一般的なイタリア料理や、バルサミコ酢の使い方なんていう動画より、科学的な事を延々喋っているようなのが好まれるとは!うーむ奥深しYouTobe。

皆さまこれからも懲りずにお付き合いくださいませ。マニアなところはもっと深め、バルサミコ酢のことだけでなく、小さなモデナの生産者やお料理のことなども増やしていきたいと思います。見たことがない方は是非覗いてみてくださいね。リクエストや質問もお待ちしております。

醸造室の紹介ミニ動画を作りました。

「醸造室を見回る、とある春の1日」

Akane in balsamicland 他の動画はこちらからどうぞ。

発酵と年の瀬

2020年が数時間で終わろうとしています。

長かったような短かったような一年。
コロナウイルスに翻弄されたくなかったから、自分を見失いたくなかったから、新しい事を始めた年でした。
まさか去年の今頃、自分が動画を発信するようになるとは思っていなかったし、今まで作らなくてはと思いつつ先延ばしになっていたサイトも自分で一から作る事ができたのはコロナウイルスのおかげです。

動画を始めた3月。イタリアはロックダウン全く身動きが取れなくなりました。
なんだかよくわからないウイルスの脅威。報道にソーシャルネットワークどれもコロナウイルスの話ばかり
このまま家にこもっていたら、おかしくなりそう。それは急に仕事やその他の色々なことが止まってしまったから。

自分に定期的にやる事を科そう、
何か外とつながる事を考えよう、何かしなくてはという思いで始めた動画でした。

Youtobeチャンネル Akane in balsamicland
全くの素人が、テーマを考えて、たった1人で動画を撮って編集して。
案外時間もかかるし、どうしたらわかりやすく伝えられるのか?と考え新しい分野の事で
知り合いの映像の専門家の方にアドバイスをもらったり、自分で調べたり学ぶことが盛り沢山。
今でもですが、特に始めは四苦八苦で動画を作っていました。
その間、友人知人から元気もらってるよーとか、情報を発信する姿勢に共感しますと脚本家の方から
思わぬメッセージを頂いたり、行動しなければ、何も起こらないけれど、何か発信すれば、どこかで見てくださる方がいるというのは心の支え。

今年の3月から50本の動画を作った中、350名を越すチャンネル登録、1万1千回を越す総視聴回数がありました。勿論、一回の動画視聴が10万回を越すような有名著名ユーチューバーとは比較になりませんが、無名の素人が万人向けの動画を作っているわけでもなく、かなりマニアックな路線で動画を作っていますからこれだけの方が見てくださったのは、本当に見てくださった方に感謝をしています。2021年もイタリアだからこそ発信できる情報をしていきたいと思います。

発酵食品と向き合う

このほかに今年向き合ったのがさまざまな発酵食品。酵母、菌などなど良いもの悪いものがあるけれど、その見えない発酵の世界は深くて、一つ深めると、色々なことがわかってくる世界。

特に日本の発酵食品とも言える麹菌を色々と起こしたのが2020年でした。

下から麦麹、米麹、緑は醤油麹

米麹は昨年から、もうここ10年ほど作っている味噌作りのために起こしていたのですが、麹菌面白い!

友人から、イタリアで麹を起こしている友達のチャットグループがあるけど入る?と誘ってもらい、入ったら皆さんやってるやってる米麹、醤油麹、麦麹。

私も早速スペルト小麦と大麦を混ぜて起こしたのが麦麹で作る白たまりを作り、

うちのバルサミコ酢と合わせて食べる事を夢見てただ今、熟成中。

そして醤油麹。大豆と、スペルト小麦粉、チェルビアの塩どれも地元エミリアロマーニャ州産。

一年後に丸大豆醤油になるのが楽しみ楽しみ。子供達も胞子の様子を虫眼鏡で観察。

そして米麹。こちらは塩麹、甘酒色々に加工。この麹の胞子がポワポワとした様子がなんとも可愛い。

メインは毎年オーク材の特注樽(バルサミコ酢の樽屋さんに特別に作ってもらいました)で作っている味噌用。昨日一年前に仕込んだ味噌を出しました。

上の写真は去年味噌を仕込んだ時の様子。一年たつとこんな綺麗な味噌ができます。

開けたての味噌はものすごく良い香り。樽の中は飴色に木の中に色々な微生物が住み込んでいる感じがバルサミコ酢造りにも通じるものがあります。麹菌、酢酸菌菌の違いはあれど、微生物の世界が広がっている、樽の中を番外編として動画にしましたので、是非覗いてみてください。

2021年は色々な発酵の世界を通して、バルサミコ酢の話をお話しする機会も出てきそうです。

たとえ世界を旅行できなくても、ミクロの世界を探究することはとっても魅力的。そんな魅力の世界を紹介していければと思います。2021年もよろしくお付き合いくださいませ。

また、実際旅行ができるようになったら、モデナまで是非、バルサミコ酢造りを見にいらしてください。

皆さんにとって2021年が良い年になりますように。

サイトを始めるにあたり

イタリア モデナの地でバルサミコ酢造りに携わって13年が経とうとしています。伝統的製法で造るバルサミコ酢は毎年の葡萄の収穫、モストコット作りはもちろん、熟成期間が大変長く、最低でも12年の熟成期間を必要とします。時間だけが作り出すといっても過言でない本物のバルサミコ酢。バルサミコ酢という名が付いて市場に流れる製品の0、001%しかないという非常に希少なお酢です。そのため実際口にしたことがない方が大半と思ってほぼ間違いないと思います。

市場に流れているバルサミコ酢と伝統的なバルサミコ酢の違いはこちらから

イタリアのお酢といえばバルサミコ酢。イタリア料理店でも多く見かけるのではないでしょうか?

どうやって作るかご存知ですか?知名度はあれど、その作り方を知る人は稀です。ここ15年ほどで、日本でもバルサミコ酢と名のつくお酢がたくさんで回るようになりました。しかし、私たちが作っているような伝統的製法のバルサミコ酢はバルサミコ酢と書いてあるお酢の中の総生産量の0、001%しかなく、その本物製法はなかなか知られていません。なぜ量産できないのか、材料に違いはあるのか?熟成期間が最低でも12年?そんな醸造過程を日本人唯一のバルサミコ酢A級鑑定士であり、バルサミコ酢の醸造家がモデナから伝統的なバルサミコ酢の作り方をご紹介します。

実際醸造するにあたり

伝統的なバルサミコ酢の醸造を知ってもらいたい

実際醸造するにあたり、伝統的な製法はもちろん、科学的な視点、歴史、風土、伝統など多岐にわたる知識の必要性を感じました。さまざまな文献を読むことはもちろん、講習会への参加や様々な醸造室を訪問したり。それと並行して11年越しで日本人初のバルサミコ酢のA級鑑定士の資格を取ることができました。それは一重に伝統的製法のバルサミコ酢の奥深さに魅せられたからというしかないでしょう。

その間海外はもちろん、イタリア国内においてもモデナ以外の地域で伝統的な製法のバルサミコ酢について認知度がゼロに等しいということを知り、愕然としたのでした。そんな勿体無い事があるだろうか!伝統的製法のバルサミコ酢について、少しでも知って頂きたい、自分に出来ることは何んだろう?と考えたときに母国日本に向けて情報を発信することだったのです。

実際バルサミコ酢を紹介すること

いかんせん12年以上の熟成期間を経なければ、正式に製品として販売することはできない。そうだとすれば、その長い醸造過程を実際に紹介したり、醸造室へ来ていただこうとソーシャルネットワークに記事を書いたりするうちに、見学に行ってもいいですか?というお問い合わせや、記事を書くお仕事をいただいたり、我が家にを取材したいというお話や、雑誌のコーディネートといった事が少しづつ広がり、日本でも講習会をしてほしいというようなお話をいただくようになりました。

女子栄養大学での講習会の様子

コロナがあるからできることを

今年2020年に入ってすぐ、今までにない沢山の見学の予約や、講習会のお話を頂いておりました。しかし、コロナウイルスで世界は思っても見ない方向へ。2月末からロンバルディア州を皮切りにあっという間にイタリア全土がロックダウン。もうどうしていいかわからない、でも何かしなくてはとYouTobeを使って動画を3月11日から週一回バルサミコ酢の話、モデナの食生活など、イタリアに実際来ていただく事ができなければ、動画で見ていただこうと言う気持ちが伝わったのか、ありがたいことに日本から沢山の励ましのメッセージを頂きました。現在また感染が拡大していますが、コロナがあるから出来ることを探す。という二歩目が自身でのサイト開設です。動けないからできることを少しづつそんな気持ちで色々ご紹介していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

YouTobe 動画はこちらから